赤入れ
最終校正中です。
というか、二回で校正が終わってしまうんですけど。
さらにいえば、二回目の校正は4日しか時間がないんですけど(泣)。
また徹夜の作業がつづきます・・・。また赤ペンが足りなくなる・・・。
ミスをなおすだけならすぐなんですけど、実際にはやっぱり文章までいじっちゃうんですよね。「こうしたほうが読みやすいだろう」とか「あれ、これじゃあ意味がつながらないぞ」とか。それでいじったらよくなるかというと、実はそうでもなかったりして。そのあたりが、ほんとうに神経がすり減る作業です。「ところが」にするか「しかし」にするか、「互いに」にするか「たがいに」にするか・・・「てにをは」に始まって、悩み出したらきりがない。
実は本をつくるとき、本文の原稿をつくる以外の作業が、けっこう多いのです。というか、原稿を書くのが布地を織ることだとしたら、本をつくるのは服をつくるようなものです。註釈をつけたり、人名索引をつけたり、読みにくい箇所をなおしたり、解説をつけたり・・・。なにより間違いを直すのが一番たいへん。
そんなに苦労してお金が入るかっていうと、まったく入りません。15人ほど知り合いに配ったら、印税なんてすぐに吹っ飛びます。しかも翻訳だったら、アカデミックな業績として評価されなかったりするんですよ!まあ評価しない人にかぎって翻訳したことない人だったりするんですけど。それに業績のために仕事してるわけじゃないので、別にどうでもいいことですが。
こんな愚痴をいっても仕方がないので、友人にならって話を変えると、だいぶ前になりますが、ストロボを手に入れました。中古で2000円くらい。弁当箱のようなデザインで、年期が入った代物です。
最新のストロボにくらべると、いちいち露出を調整しなきゃいけないとか、いろいろ不便なんですけど、それでもストロボの威力は凄いです。カメラの内蔵フラッシュとは雲泥の違いです。いや、ほんと、レンズ買うまえに、ストロボ買っておくべきでした。
大量の光があると、それまで「描写が甘過ぎるなあ」と思ってた安物レンズが、いきなりシャープな写りになり、まるで高価なレンズで撮ったのかと見誤るくらいになります。室内でも壁に反射させて使うと、てかてか光ったりせずに、自然な写りになります。だからどうした、と言えばそれまでなんですけど。
それでも、このあいだ講演会でカメラ係させられたんですが、ああいう暗い室内でお客さんがいっぱいいる場所で、ストロボ使うのはほんとうに気が引けます。業務用では、やっぱり高感度に強いカメラが必要ですね。こんなのとか 。といっても大学は買ってくれそうにないんですけど。20万以上しますから。あと5年くらいたったら、庶民に手が届く値段で、ISO6400でも綺麗にとれる製品が出てくるかなあ。それまで潰れないでほしいです>ペンタックス、じゃなくてHOYA-Pentax。