Riot
13日、とうとう起こりましたね。西成で。ほぼ20年ぶり。昔は石井ひさいちの漫画に、主人公が暇つぶしに釜ヶ先の機動隊に石を投げに行くなんてシーンがありました。でも労働者の高齢化と日本全体の管理強化の流れのなかで、もはや起こらないかとあきらめていたのですが、やはり大阪。まだまだ捨てたもんじゃないですね。
たまたま阪神間にいたので、午前中に用事があったにもかかわらず、誘惑に負けて、暴動一日めの翌日の西成に早朝に寄っていきました。すでに沈静化してましたが、朝七時前だとういうのに警察署の前には何人もの労働者の人たちがいて、事件の解説をしてくれました。私が話を聞いた人たちは、みんな新聞が正しく伝えていないと憤ってました。
「今晩あたりがヤマやな。夜になったら是非もっかい来なよ」
ということで、労働者の人たちになぜかモーニングをご馳走になりつつ(こちらに払わせてくれなかった)、用事があったので後ろ髪を引かれる思いで仕事に出かけました。いや、ほんと皆さん親切でした。
そして夜もう一度出かけてみると、やはりたくさんの人だかり。それと同じくらい多くの機動隊がずらっとあいりん地区を取り囲むように待機していて、警察署の前で機動隊と衝突してました。
500-600人はいたかな?
しばらくすると放水車が登場。といっても、こけおどし程度で、人々から「小便小僧!」と冷やかされてました。
何人か知人がきていたので、いろいろと話し込んだのですが、あまりに睡眠不足が続いているので、日付が変わる頃には帰りました。サミット開催というタイムリーな時期でもあり、海外のメディアもけっこう来ていて、どんなふうに報道されるのか楽しみです。ちなみに日本のメディアはほとんど何も伝えてないですからね。警察発表そのまま伝えるだけ。しかも、彼らは機動隊の後ろの安全なところから撮影してたみたいです。
今回の暴動の解説は、私より詳しい人たちがたくさん書いているか、あるいはこれから書くでしょうから省略します。いずれにしても、暴動の背景にある社会的矛盾は、一般市民社会とは無縁の問題じゃなくて、ほんとうは日本人全員に降りかかってる問題なんですよ!