びわ湖ホール | ロゼッタへの道

びわ湖ホール

緊急署名活動のお願い  
   
   
  私たちは、去る3月1日の新聞報道により、滋賀県議会において審議中の平成20年度予算案について修正案が提出されようとしており、福祉医療費増額の財源として、びわ湖ホールを約半年休館し、その間に民間会社も含めた管理者を公募して自主運営費を削減することなどが検討されていることを知りました。
びわ湖ホールで公演を鑑賞し、びわ湖ホールの舞台に立ち、あるいは劇場サポーターとして活動してきた私たちにとって、びわ湖ホールは元気に生きるためのエネルギーを与えてくれるかけがえのない施設であるにとどまらず、滋賀の文化創造の拠点であり、日本の文化芸術の振興にも貢献しています。
私たちは、びわ湖ホールが創造的で個性的な活動をこれからも続けていくことができるように、急遽「びわ湖ホールを応援する会」を結成し、署名活動を始めました。
滋賀県議会の日程によれば、3月19日(水)には予算特別委員会の採決が、24日(月)には本会議での採決が行われるため、速やかに署名活動を行わなければなりません。滋賀県内にとどまらず、広く全国から多数の署名を集めていただきますよう、ご協力、ご支援よろしくお願いいたします。

びわ湖ホールを応援する会 より転載)


 大分から帰ってきました(いろいろとありがとうございました>中野先生)。


 今日は京都で毎月恒例の読書会があったのですが、そこに参加されている方から、びわ湖ホール が閉館するかもしれないという話を聞きました。開業してまだ10年しかたってないのに!


 びわ湖ホールは音響設備がいいだけでなくて、けっこういいプログラムを提供していて、来月のピナ・バウシュをはじめ、 よく海外の著名なアーティストや楽団を呼んでくれるので、個人的には「滋賀県もなかなかやるなあ」と思っていたところでした。全国的にもそれなりに高い評価みたいだし。



ホール内

 こういった県民向けの文化施設が「赤字」であることが問題になるというのは、一見するともっともらしく聞こえるけど、やっぱりおかしい。だって、そういう施設って黒字が目的じゃないでしょ?

 ホールを閉館せずに運営を民間に委譲するとしても、ようするに客が埋まって金になるように方針が変わるってことで、演し物も現代演劇とかやらなくなって、JーPOPとか演歌とかアニメソングばっかりになっちゃうんでしょ?だったら、実質的に終わってるよなあ。


 「福祉充実のために閉館」という理屈には反対しにくいところがあるけど、生存にかかわる基本的サービスを充実させるために文化サービスをやめるっていうのは、そもそも基本的サービスが不十分だったってことでしょ?しかも、ただでさえ文化資源がなくて住宅と湖しかない滋賀県で、主要な文化施設をつぶしてしまうってことは、ますます滋賀県は「食う、寝る、住む」だけの魅力のない場所になっちゃうってことでしょ?(まあ、今でもそうなんだけどね)。

 公共の文化施設が赤字で問題になるってことは、次は図書館や美術館、博物館もターゲットになるんだろうな。実際、大阪府は図書館を大幅に減らしたり、フェスティバルホールをつぶしたりしてるうえ、博物館も新規企画展はすべて中止らしいし。


 こういうと「お前は食っていけるから文化施設を守れなんて贅沢なことを言うんだ」って叱られそうだけど、でもねー、よく考えてくださいよ。住宅と商業施設ばかりで文化がない街って、ほんと魅力ないですよ。ジャスコと分譲マンションだけの街とかね。地価も下がるし。しかも、実際に文化施設を支えている人たちって、お金持ちどころか、お金はないけど文化に人生を捧げている人たちが多いですよ。


 いずれにしても滋賀県(民)にとって「文化施設」をもつ意味がなくなった(見失った)ってことでしょうけど、余裕がない街ってつまらんよね。ギスギスしていて。でも、そのわりにはダムつくったりする 余裕はあるみたいだけど。


 ああ、書いててウンザリしてきた。やっぱり京都に引っ越そうかな・・・。