翻訳 | ロゼッタへの道

翻訳

 今日、大学時代の友人が7月に翻訳・出版した「ヴァンダナ・シヴァの「アース・デモクラシー――地球と生命の多様性に根ざした民主主義」という本をめくっていました。ヴァンダナ・シヴァは「緑の革命とその暴力」という本でよく知られるインド出身の思想家です。新自由主義経済によって蹂躙される第三世界の立場から、新しい世界秩序を構想しようとしています。

 本の内容もさることながら、ついつい彼の翻訳の仕方のほうに関心が向いてしまいます。というのも、かつて翻訳について彼といろいろと話したことがあるのですが、やはり行き着くところは「翻訳の仕事って、ほんとうに理解されないよね」という一点です。さきほどもドイツの歴史書の翻訳をしている後輩と同じことを話したので、今日はちょっと翻訳について思うところを書いてみようと思いましたが、時間がないのでやめておきます。まだ明日の仕事のための書類をつくらないといけないので・・・。

 というわけで、友人の他の翻訳書の紹介。

 

 タイトルからして怪しげですが、実際にはかなりアカデミックな真面目な本で、しかも一般の読者にも読みやすくなっていて、ほんとおもしろい本でした。

 六〇年代って、ほんとうに西欧にとって大変動の時代だったということがよくわかります。ちなみに、この友人は、昨年にも「体位の文化史 」という本を共訳で出して、タモリ倶楽部に出演して解説してました。