原節子さんのことを書いてみる。。『青い山脈』 | さんぽだいすきおじさん2号のブログ

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新潮文庫 石坂洋次郎の小説
1947年(昭和22年)
まだマッカサーの占領軍統治下
※巣鴨の東京拘置所
(現、池袋サンシャインシティ)
では東京裁判が行われいる最中
6月から10月の
「朝日新聞」に連載された
『青い山脈』を映画化
1949年・1957年
1963年・1975年・1988年の5回製作
また
1962年テレビ朝日13話
1966年日本テレビ13話
1974年フジテレビ27話
でもドラマ化

 
1949年の今井正監督作品
主演 英語教師「島崎雪子」役 原節子
   女学生「寺沢新子」役 杉葉子

戦時軍国主義教育に蝕まれた若者向けに
日本国憲法が施行された翌月から連載され
民主主義を啓発する青春小説
ある地方の町を舞台に、
偽のラブレターに
当人以上に翻弄される
大人を描いた学園青春映画。
女学生の寺沢新子は、
駅前商店の店番「六助」と知り合い
ラブレターを受取る
「六助」は戦争孤児で
学歴が乏しいと云う設定で
誤字当て字だらけのラブレター
「恋しい恋しい私の恋人」を
「変しい変しい私の変人」
などと滅茶苦茶のラブレターを書く
英語教師の
島崎雪子は新子あての
ラブレターを見せられ
真面目に翻訳に取り組む傍ら
校医の沼田に相談すると
学園理事の耳に入り
理事会まで開かれることになってしまう。
 
映画ドラマではよりユーモラスな演出
が盛り込まれていて。。。
後に日テレ学園ドラマシリーズ
ベースとなる。。。

◆音楽
【作詞】西條 八十【作曲】服部 良一
藤山一郎さん歌唱の映画音楽
青い山脈
https://www.youtube.com/watch?v=HQGAeGr7Xzw
https://www.youtube.com/watch?v=J4JfU0HS2uU
 
若く明るい 歌声に
雪崩(なだれ)は消える 花も咲く
青い山脈 雪割桜
 空のはて
今日もわれらの 夢を呼ぶ

古い上衣(うわぎ)よ さようなら
 さみしい夢よ さようなら
青い山脈 バラ色雲へ
 あこがれの
旅の乙女に 鳥も啼(な)く

雨にぬれてる 焼けあとの
名も無い花も ふり仰ぐ
青い山脈 かがやく嶺(みね)の
 なつかしさ
見れば涙が またにじむ

父も夢見た 母も見た
旅路のはての そのはての
青い山脈 みどりの谷へ
旅をゆく
若いわれらに 鐘が鳴る
 
と。。
別に今の文化の
世代からみれば
よくある話。。。。
と云うか今の人の感性では
学園ドラマにありがちなかりアザトサ。。
しかしあえてこの判り易い脚本演出は
終戦まもない大衆に多いに支持された
原節子さんは
1935~1962年
幅広く映画に105作出演
輝かしいばかりの経歴なのだが
 
1962年「忠臣蔵」大石内蔵助の妻
りく(1939忠臣蔵は茶屋の女中役)
を最後にスクリーンの世界
もマスメディアとも出ることが無くなる
??????
それは、戦時中の宣伝扇動映画など
政治や戦争プロパガンダに利用された
過去を払拭しようとして
あえて毅然とマスメディアと決別した
強い意志とも受取れる。。
そのあたりまた後日。。