川口大正ロマンの散策。。2 | さんぽだいすきおじさん2号のブログ

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 川口大正ロマンの散策。。2

川口田中邸
大正時代に建設された
埼玉県有数の
本格的洋風住宅です。
大正10年(1921)上棟
し大正12年(1923)竣工
木造煉瓦造三階建の洋館)
と、
昭和9年(1934)に増築
和館
の他、
文庫蔵、
茶室、
池泉回遊式庭園)、
煉瓦塀
により構成されています。

 
◆洋館
 正面玄関には
帳場と神棚を設け、
商家としての
スタイルを残し、

 
二階には
洋間の書斎と座敷を設け、
洋風を基調としながらも、
一部に和風を取り入れた
つくりとなっています。

 
  三階は南側に
大広間を設けています

 
応接間は一階に
配置するのが通常ですが、
田中家では
眺望を重視して
三階に配置した
ものと思われます。
◆和館

 
煉瓦は長方体をしており、
積み方には
いくつかの様式があり、
それぞれの積み方が
発達した国の名をとって
イギリス積み、
フランス積み、
アメリカ積み
などがあります。
◆庭園
昭和48年(1973)改修工事で、
味噌醸造蔵跡地に造営
本格的な
池泉回遊式日本庭園です。
和館や茶室から
眺められるよう配慮、
池、枯山水、洲浜、
灯篭、手水鉢
などを配し、
建物の重厚さを
さらに際立たせています。
 

また、建物とともに、
デザイン性に優れた
家具・調度類が配されて
室内空間が
構成されている点に
大きな特色があります。
ルイ15世様式
ルイ16世様式
ロココ調
後期ジョージアン様式
19世紀ビクトリア時代以降
の様式など、
それぞれ意匠に凝った
調度品が
各々の部屋の空間を
引き立てています。

 
洋館のデザインの特徴
壁面に
イギリス式二枚積の
茶褐色の化粧用煉瓦
を張ることにより、
重厚かつ直線的な
壁面を演出しています。

 
また、窓や入口には
白色系のアーチ
スパンドレル
窓枠

 を配す ることにより、
全体的に均整のとれた
デザイン性に優れた
外観となっています。

施主は
四代目田中徳兵衞
味噌醸造業・材木商として
財をなした人物で
宗主は代々
徳兵衞を襲名
二代目徳兵衞は
明治9年(1876)
『武蔵国郡村誌』に
十二月田(しわすだ)村
輸出品目に
「味噌12,680斤(7,609.2㎏)輸出」
と記録されています。
川口見沼一帯が当時、
広大な穀倉地帯で
あったことが伺いしれます。

四代目田中徳兵衞は
建築資材にはこだわりがあり、
当時入手できる最高級の木材を用い、
煉瓦も建築現場の近くで
専門の職人に焼かせたと
伝えられています。
建築費用の総額は
18万円といわれています。
これは現在の金額にすると
およそ2億5千万円程となり、
この建物がいかに破格
であったかを
窺い知ることができます。

岩槻街道沿い
川口駅東口徒歩15分
さいたま高速鉄道
川口元郷駅徒歩5分
公開時間
 午前9時30~午後4時30分
(入館は午後4時まで)
休館日 月曜日
年末年始(12月29日~1月3日)
入場料 /個人一般200円
団体(20人以上)一人160円
中学生小学生50円

  
 「旧田中家住宅の桃の節句」
を開催します


2月25日~3月23日
川口市内の旧家から
寄贈いただいた
雛人形を展示します。
3月1日
午後1:00~3:00
琴と二胡の演奏会
を行います。