4月のあたまに『ネガティブ•ケイパビリティ』を読了。






この本、前から読みたかったのですが、ずーっと図書館で貸出中になっていたんです。


やっと 借りられました〜ラブラブ


著者の帚木蓬生(ハハキギ・ホウセイ)さん


1947(昭和22)年、福岡県生れ。


東京大学仏文科卒業後、TBSに勤務。
2年で退職し、九州大学医学部に学ぶ。
2023年8月現在は精神科医。


新潮社ホームページよりプロフィールを一部引用
クリニックの最寄駅に「あなたのお話を聞きます!」と書いた看板以外は一切宣伝をしてないそうで、人生相談所と思ってクリニックを訪ねてくる方も多いんですって。



ネガティブ・ケイパビリティ(negative capability 負の能力、もしくは陰性能力)とは、


「どうにも答えの出ない、どうにも対処しようのない事態に耐える能力」を指します。
 
 
あるいは、

「性急に証明や理由を求めずに、不確実さや不思議さ、懐疑の中にいることができる能力」を意味します。
 
 
この言葉に出会ったときの衝撃は、今日でも鮮明に覚えています。


『ネガティブ•ケイパビリティ』より一部引用



すぐに答えの出ないことなのに、

力づくで解決に導こうとしたり、

無理のある理由づけをしたり、


いくら考えても、今はおそらくわからないことであろう問題なのに、

なんとかわかろうともがいたり、

そのことばっかり考えてウツウツしてしまったり、、、


これまで散々やって来ました。


瞑想を生活に取り入れてからは、不自然な心と頭の営みには違和感を感じるようになってきて、、、自分なりに、その時の自然な流れに任せるようにして来ました。


本を読んで、その方向性は間違ってなかったと確信を得ました。


と同時に、まだまだせっかちな自分がいるなぁとも思いました。


物事にせっかちに当るのは完全に辞めたいぞ!


脱せっかち!


どーんと構えて行こう!


ケセラセラ

なるようになる!

、、、ってもその時に何かやるべきことや答えが、ふわっと自然と浮かんでくるならば、ためらわずにしっかりと行動に移そう!



ネガティブ•ケイパビリティという言葉を初めて使ったのは


詩人の
ジョン•キーツ
1795-1821





結核のため25歳という若さで亡くなりました。



愛する人と結婚することも叶わないまま、療養に訪れたローマで最後を迎えたキーツ。



ネガティブ•ケイパビリティという言葉を弟への手紙の中で一度だけ使ったとされています。



その手紙を読んでネガティブ•ケイパビリティという言葉を世に知らしめたのは


精神科医の
ウィルフレッド•ビオン
1897-1979






キーツとビオンのネガティブ•ケイパビリティという考え方•価値観•概念のバトンの受け渡し   


大いなるものの導き


帚木蓬生さんがネガティブ•ケイパビリティをいつも心に置きながら、診療にあたってこれたこと。


本の中に書かれていた患者さんとのやり取りに学ぶことが大きかったです。


答えは相手が持っている、わたしは触媒である。


頭では理解していて、そのようにしたいと思っていながら、ついついアドバイスをしたくなる元来せっかちなわたし。



脱せっかち!


せっかちな
わたしを
瞑想して

せっかちを
超えよう


性急に
証明や理由を
求めずに

不確実さや
不思議さ
懐疑の中に
漂おう


自然のまま

大きな流れに
身を委ねる


とはいえ


今できることは
コツコツと
行動しよう


ちょっと
矛盾しているかも
しれませんが


あるいは


せっかちな
わたしを
活かした
行動をしよう


最後の最後に
浮かんで
来ました



お読みくださりありがとうございました。


みちより