２０１８年の９月にわたしはスピリチュアルをナリワイにすることに行き詰まりました。
宇宙・霊的な世界、ハイヤーセルフ、さまざまな存在と同時につながってさまざなメッセージがやってきて自動書記がはじまって自分ではどうすることも出来ませんでした。
けれど、この時期に起きた一連のことを冷静に観ている自分もいました。自分で感じていることと周りの受け取り方のズレも感じ取っていました。
とはいえ、側から見たらとても危うい状態だったと思います。特に夫には大変な心配をかけました。同じような経験をして家族に精神科に入院させられた知人もいます。
これまでのやり方は通用しない！このままでは未来はないゾ！と内なる声に諭されて夫を説得してシャンタンさんのお手伝いを降りて生活を立て直して来ました。
人生に行き詰まってスピリチュアルにたどり着いたはずが、スピリチュアルはわたしにとっては最終の学びではありませんでした。
スピリチュアルの次に現れたのが、これまで苦手意識を感じていた哲学でした。
同世代の哲学者、苫野一徳さんのこの本が哲学への苦手意識を解いてくれました。
人類愛教教祖になった経験など赤裸々に語る苫野さんのお話、とても面白かったです。
同時に自分の経験が思い出されて恥ずかしくていたたまれなくなったりしながら読みました。
自分の人生についてよく考えること。
困った時には人間としての普遍的な道を参考にすること。
大昔からさまざな哲人が人生について論じて来ました。
スピリチュアルどっぷりだったときは考えるな感じろをやっていました。
おかげで今までより頭の中に空白が出来て、今考えても仕方がないでしょう！ってことをいつまでも思考しつづけることがなくなりました。
頭で考えること、身体と心で感じること、それぞれのバランスを整えてきました。
そして、より微細な感覚を使って物事を捉えるようになりました。
このように、スピリチュアルどっぷりの間に得られたり学べたことがたくさんあります。
なので、これまでの道や出会った方々を否定批判しようと思ってこの記事を書いているわけではないことをどうかご理解いただけたら幸いです。
けれども、さまざな人がスピリチュアルに関する概念の話をしているときには、たびたび違和感を感じていました。
みんなが言ってるから、有名な人が言ってるから、売れている本に書いてあるからってそれを鵜呑みにしていいの？？？
何か違和感を感じないのかな？？？という違和感をしばしば感じていました。
特に人の命に関わるようなことや、道徳的にそれって大丈夫なの？ってことをスピリチュアル的にはオッケーですみたいな感じで言われるとうーむ。となっていました。
そのスピリチュアルの概念ではそうなのかも知れないけれど、これでいいのだとは言い切れない自分がいました。誰かに迷惑をかけているのにそれを正しいこととは思えなかったからです。
そして、スピリチュアルの概念が今大変な苦しみの中にある人をさらなる苦しみに追い込んでしまうのではないだろうかという懸念もあります。
日本で言われるスピリチュアルと海外で言われるスピリチュアリティには隔たりがあるように感じています。
日本人は特別みたいな感覚にも違和感があります。
なーんて、偉そうに言っておきながら、わたし自身過去にスピリチュアルの概念を振りかざして方々に迷惑をかけました。不愉快な想いをされた方々には申し訳ありませんでした。この場を借りてお詫びします
おかげさまで、哲学に出会ったことで新しい扉が開きました。これまで感じてきた違和感を自分なりに表現すればいいのだと気持ちが楽になりました。
スピリチュアルどっぷりだった時はスピリチュアルの概念に関する違和感を表現することに抵抗がありました。反論されるのが怖い、否定・批判に終わってしまうのが嫌だとか、ワンネスの道に逸れるのではなどの気持ちがありました。
ここ数年感じてきた違和感に対する答えがこの本に書いてありました。
わたしがハマリ込んでいるパターンに気づく仕掛けもあって、瞑想しながらゆっくり読んでいます。
中村元さんのとらわれのない大きな視点にも学ばせていただいています。
わたしはこの人生の最後まで、出来る限り、人として成長したい、人の役に立ちたい、ご先祖さまたちが苦労されてきたことを乗り超えてみんなのくらしのしあわせが実現できる社会づくりに貢献したいと願っています。
精神性・霊性を磨いて、慈悲の心を育てたい。
それがわたしにとってのスピリチュアルです。
これまで学んできたことに無駄なことは一つもなかったと思います。
さまざな人との出会いの中でたくさんの気づきをいただきました。
ありがとうございます
これからも旅路は続きます。
大いなる勘違いをしていたこともあるけれど謙虚な気持ちで学び続けよう
お読みくださりありがとうございました