材木屋の経理担当の人が、
引受けた工務店の責任者として
どうして“覚悟”を決められたのか
知りたい社長さん 聞いてください!
今回、ご登場いただいたのは、大田区のマルトミホーム(株)
副社長(兼クボデラ
(有)
経理部長)の窪寺真理さんです。東京都、埼玉県を中心に、その土地の環境にあわせて自然素材をふんだんに使い、住まう方の「しあわせ」にこだわった住宅つくりをされています。
『なんで私がこの会社をやるの!?』
大工さんから著名な住宅研究家になった偉大な先生の工務店、理念(『幸せを生む住まいづくり』)
をかがげた住まいづくりで、続いてきた会社でも、会社の寿命ってある。閉めるか、譲るか、万歳か。先生も80歳を越える。後継者を探して行く中で、中心となって支えてきた方々が、次々定年退職され、仕事がだんだん細くなる、そうなると資金繰りも、問題が出てくる。
そんな中で、この理念に、共感して組んできた材木屋さん(クボデラ)の社長の決断で引き受けます。奥様でありクボデラの経理部長の窪寺さんは、当初、「引き受けることを反対した」そうです。「材木屋(中野区)として、すでに急がしい身なのに、離れた場所(大田区)の建設を監督してやるのは無理だ」と。
引き受ける事が決まって、ご主人でもある社長から、『君が、行ってくれ』と言われ、窪寺さんは、「え~!わたしが?」と思ったそうです。営業もしたことがない、住宅の仕事も知らない人間が、「仕事をつくれるか?」不安いっぱいのスタートだったそうです。ましてや、引き受けに反対していたのにと。いざ行ってみると、会社として疲弊し、現場も士気が上がらない状況で、「なにこれ!」と思ったそうです。
まず最初にやったのは、大掃除と職人の頭の中にある情報をデータ化(名簿、図面、住所録し、お様カルテを作ります。すべてのお客様を1軒1軒訪問し、現住所の確認、家の写真を撮る作業を行いす。
その中で、「あら、マルトミさん、まだやってたの?」というお客様の声に、まずは、会社の活を知もらうために、お客様にニュースレター(『ひだまり』)を発行します。このような社内体制を1年かけてつくっていきましたので、営業どころではなく、経営的にも苦しいままでした。なおかつ窪寺さん自身『いずれは、誰かが来て社長をやると思っていたので、全責任を取る気持ちはかったんです。』と。
昨年、経営者の集まるセミナーに参加し、ある方から、「私が会社をやる!と腹をくくりなさい!」と言われた一言が、窪寺さんを変えます。
2008年11月、窪寺さんは、社員の前で、
『私が、この会社をやります!』
と宣言されます!
窪寺さんが、覚悟を決めた途端に、仕事が一気に決まりだします。また、今まで、変な遠慮があって、お客様の前で、自分を出せなかったそうですが、お客様に踏み込めるようになった、そうです。同時に、社員も変わり、“お客様と仕事をするのが楽しい”という感動の体験をします。
どうしても予算のないお客様との出会います。
『いまあるお金を最大限使って、いい家を建てましょう!』
と伝えることで、スタート。
ところが、最後、内装費用がなくなり、お客様が、自ら“自分で壁を塗ります!”
とキッパリ言ったそうです。
完成後には、お客様から
『本当に“自分の家”が建った。しかも思った以上の家が建った!』
と言われたそうです。(お客様も窪寺さんも、全精力をそそぎ、クタクタだったそうですがf^_^;)
窪寺さん曰く、
『いい家は、お客様が、その気になって取り組むことで、いい家=その人の家になる』
ということをこの時身をもって体験されたと。
実は、窪寺さんには、責任者を引き受けたくない事情も別にあったのです。お子さんを里子として、 引き取り、お子さんのいる家庭を持ちたい!という願いが。今、その願いがかない、子育てをし
ながら、住宅を通して、「お客様の幸せな家庭をつくる」お仕事との両立をされていくそうです。
その後のお話も是非聞かせて頂きたいと思います。
*木を使うとどんな風にすみやすいの?
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