イコラブにおける「ライバル」とは | イコラブとてっぺんまで(イコラブ応援ブログ)

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アイドルグループ「=LOVE」(イコラブ)への思いを気ままに書いています。「イコラブをてっぺんまで」ではなく、一緒に頂点を目指したいと思い、このタイトルにしました。イコラブを愛する方はもちろん、これからイコラブを知りたいという方にも読んで頂けると嬉しいです。

こんにちは。

 

またも週末更新となってしまいました。先々週の忙しさは一段落して、先週は平日でも更新出来るかと思いきや、そうは問屋が卸してはくれず、予想外の仕事が降ってきたり、一旦手離れしたと思った業務が戻ってきたりで、結局連日の持ち帰り残業。先々週同様に疲れ果てて記事更新する気力が残っていなかったのです。今度こそ一段落したと言いたいところですが、こればかりは分からないですね。とにかく今は来月の「7周年コンサート」と「イコノイジョイ2024」だけが心の支え。スッキリ参戦するために平日は仕事優先となってしまう点、宜しくご了承下さい。

 

さて、そんな忙しい毎日を送っていると、気楽に観られる動画をつい漁ってしまうものです。そんな中で先週良く観ていたのは、元プロ野球選手・江川卓氏のYoutube動画。私世代ですと、1980年代のジャイアンツのエースとしてお馴染みかと思います。今でこそ興味が薄れましたが、江川さんが活躍していた頃は私もプロ野球を良く観ており(当時は巨人戦を毎日テレビ中継していました)、そんな事から懐かしさも覚えつつ、往年の名選手との対談を楽しく視聴したのです。

 

喋りの上手い江川さんですから、どの動画も面白いのですが、特に印象的だったのは掛布雅之氏とのトーク動画でした。阪神の4番バッターとして同時期に活躍した掛布さん。「昭和の怪物」江川投手と「ミスタータイガース」掛布選手の対決は、当時のプロ野球を代表する名勝負だったのです。巨人と阪神と言うライバルチームを代表する2人で、しかも同級生。お互いに意識し、時には掛布さんがホームランを打ち、時には江川さんが三振を奪ったりと高いレベルでしのぎを削ったのでした。

 

【江川卓の「たかされ」:掛布氏との対談動画】

 

※こんなランキングもあります。7位にランクイン

 

自他ともに認めるライバル。「あいつだけには負けたくない」との意識は共通している一方で、お互いをリスペクトしあえる間柄は素敵だと思います。同じチーム内でのライバル関係も見られます。例えば江川さんは、同じジャイアンツの西本聖投手とエースの座を掛けたライバル通しと呼ばれたものでした。タイプの違う2人だっただけに、この対比も当時興味深く見守っていたのです。違うチームにしても、同じチーム通しにしても、高いレベルで正々堂々と争い、切磋琢磨していく関係は見ていて気持ち良いですね。

 

 

上記のランキングはスポーツ界のライバル関係ですが、芸能界、そしてアイドル界にもライバルと観られる2人がいました。色々と列挙出来そうですが、私でも馴染み深い48グループですと、「あつゆう」こと前田敦子・大島優子の2人が先ず挙げられるでしょう。AKB48の1期生(前田)と2期生(大島)。対照的と言われた「チームA」と「チームK」の各エース(もともとは、1期=A、2期=Kだったので必然ですが)。そして何より第1回から3回までの「総選挙」で1位を争った間柄であり、この「あつゆう」のライバル関係がAKB人気の爆発に一役も二役も買ったと言って過言ではないでしょう。

 

指原Pも「ライバル」と位置づけられたメンバーがいました。「まゆゆ」こと渡辺麻友ちゃん。「あつゆう」が居なくなった後の「総選挙」は、「さしまゆ」の戴冠争いとなり、本人たちが好むと好まざるに拘わらず、2人はライバル視されたのでした。どうしても総選挙となるとファンも巻き込んで熱くなってしまうんですよね。

 

 

こうしたライバル関係、イコラブにあっては成り立つのでしょうか?先週は江川さんと掛布さんの対談動画を観つつ、そんな事を思ったのでした。週末に時間が出来たらこの点にフォーカスしようと思っていたので、今回はそんなライバル関係について採り上げます。

 

何を以て「ライバル」と呼ぶかは難しいところであり、上記のとおり同じチーム内でもライバル関係は成り立つのですが、「何かを争う」という点を一義とすると、イコラブ内での「ライバル」はあり得ません。確かにセンターや立ち位置の違いはありますし、その前提となる諸々の数字で差異があるのは事実です。そんな中で「私だって…」と秘めたる闘志を燃やしているメンバーだっている事でしょう。そうした意識までネガティブに捉えるべきではないと考えます。それすら否定すると、単なる「仲良しクラブ」となってしまい、「なあなあ」に陥ってしまう懸念があるのです。健全な競争意識はあって然るべきと考えます。

 

それでもなお、イコラブにライバル関係が成り立たないと思えるのは、そうした競争意識は潜在的な次元に留まり、全員で「てっぺん」を目指そうとの意識がメンバーはもとより、スタッフやファンに広く共有されているからだと思います。特にファンの意識は大きいですね。それぞれ推しの違いはあれど、他メンバーを「争うべき相手」と捉えている方は極めて少ないでしょう。例えば舞香ちゃん推しですと、衣織さんは気になる存在ですが、これは「争う相手」としてではなく、むしろ「いかりんぐ」ペアとして有機的な関係に心躍るからこそです。

 

 

そう思える状況は実に有難く、これがかつての48グループのように「何かを賭けて争う」ことを前面に出して売っているグループですと、こうは行きません。イコラブ内に「総選挙」的な争いがあったとしたら、舞香推しにとって衣織さんは争わざるを得ない「最大のライバル」となってしまうのです。前記した「さしまゆ」(指原Pと渡辺麻友ちゃん)も、当初は「チームB」で仲良くやってきた間柄でしたが、48グループの宿命として「ライバル」関係に立たされ、ファンも否応なしに争いに巻き込まれたのでした。最後の対決となった2017年総選挙。指原Pの3連覇達成で2人の争いは、ようやく終わりました。その選挙曲「#好きなんだ」MVの最後、「ねえ、競争しよう」という指原Pに、既に卒業を発表していた麻友ちゃんが「もう嫌だよ…」と言うシーンが印象的です。争いとは無縁な広い海と、綺麗な砂浜を駆けていく2人。その姿をMVで見届けて、「推し(指原P)最後の戦いが終わった。自分も疲れた。もう争う力は残っていない…」と、48グループ全体を追うことは止め、産まれたばかりのイコラブに静かに移っていったのでした。

 

※6:23過ぎが上記の砂浜シーンです

 

「すべては=LOVE」と言うグループ理念から、内部でのライバル関係が成り立たないイコラブですが、外、つまり別グループとのライバル関係は成り立つのでしょうか?かつては乃木坂46がAKB48の「ライバル」として立ち上がり、今日の隆盛を築くに至りました。それ以外にも互いのファンの意識として、ライバル関係にあるグループもありそうですが、イコラブにあってはこちらもあまりピンと来ません。ビジネス的には「枠」を争うグループは存在しますが、それはあくまで表面的な関係であり、常に意識している存在では無いのです。そもそも別グループとの対比や争いありきでの売り方が、グループ特有の「無二」を求める現代にあっては、受け入れづらいものになりつつあります。自然発生的にライバル視される間柄ならともかく、「これが公式ライバルです」と言う売り方は本人たちを縛ってしまい、「そのグループならでは」と言う独自性の創出を阻害しているように思えるのです(あまり書くと某グループへの言及となりますので、この辺りで控えますが)。

 

私がイコラブに熱くなれるのは、他グループとの比較や争いではなく、「これが最高なんだ」と思える「無二の価値」があるからです。もちろん諸々優れたグループは他にもありますし、イコラブ以外はダメなどと言うつもりは毛頭ございません。そうして何かを否定すること前提の応援は、決して健全とは思えませんから。

 

それは分かりつつも、私はイコラブに無二の魅力を感じているのです。何かと比較したり、争わなくていいのは有難い限りものです。推しのために争いを続ける事の疲弊感は身に沁みて分かっているつもりですから。推しは舞香ちゃんですが、同じくらい他の9人も大切で、かけがえの無い存在です。そんな中でも敢えて「推し」を主語として理想を語れば、「舞香ちゃんが他メンバーと楽しく過ごせる日々」が続くことです。舞香ちゃんも、他メンバーも、「他の子を差し置いてでも、私だけが…」などとは思っていないでしょう。その事がファンも分かっているからこそ、無駄な争いが起こらず、ストレスが少ない推し活に繋がっているのです。

 

 

とは言え憧れる「素敵なライバル関係」。リスペクトしつつ、切磋琢磨出来る「好敵手」が欲しいと思っていたところ、完全に「内」でもなく、完全に「外」でもない場所に居ました。姉妹グループです。特にノイミーは既に人気・実力・経験ともにイコラブに追いついたと言え、後は好みの問題かと存じます。「後発」のノイミーですが、イコラブびいきの私をしても、油断ならないライバルと思えるのです。健全な競争であれば、これほど互いにとって建設的かつ有機的な関係はありません。

 

いずれはここにニアジョイも…。単なる数字の争いに終始するのではなく、ステージで魅せる実力で3グループは鎬を削って欲しいものです。やはりライバルは自然と発生し、意識すべき存在。もしノイミーがイコラブの「争うべき相手」として作為的な競合関係を抱えて発生していたら、私は受け入れないどころか嫌悪感すら抱いていたかも知れません。それはノイミーだけではなくイコラブに対しても…。あの当時は「まだまだ」でしたから、「表面的な刺激ばかり追い求めて、少ないファンを分断してどうするの?そういう事より他にやる事あるでしょう」と。時間を経て、お互いの成長とファンの成熟により、健全なライバルになり得る関係が構築されました。

 

 

前記の江川さんが、掛布さんに対して勝負を避けた敬遠四球を指示された時、それには従いつつも、心の中では激しく抵抗していたと語っています(敬遠するボールも、怒りの籠ったような速球でした)。曰く「(球場に集まった)5万人はこの対戦を観に来ているんでしょ」と。イコラブに置き換えたら、演出上、コンサートのクライマックスで「いかりんぐ」のハモリを口パクでやってくれと命じられたようなものですね。それは…。

 

※動画15:30より

 

そう、レベルの高い「非日常」のスキルを楽しみに足を運んでいるのは、スポーツもアイドルも同じ。来月は「単独」でも「合同」でも、夢のような「非日常」に陶酔出来そうです。(終)