今日の試合の感想を簡単に。以下がスタメンになります。
筆者がホームの仙台戦のフォーメーションがどうだったかを完全に忘れていまして、プレビューでは全く違う予想をしてしまいました。大変失礼致しました。ホームで対戦したときと同様に、ミラーゲームにして来ました。メンバーも経験のある梁選手をスタメンにした分、若手の椎橋選手がスタメン復帰。他は前節とほぼ変わりませんでした。
以下、試合を簡単に振り返ります。
＊橋岡選手、プロ初ゴール
浦和は仙台の左WBの関口選手の裏を中心に攻撃を構築。これがうまく行ったことで、序盤から試合の主導権を握ることに成功します。ボランチの3選手からの速い縦パスを中心にチャンスを演出。これが早くも実ったのが24分の先制ゴールでした。長澤選手のアーリークロスをDFラインの裏を抜け出していた橋岡選手が得意の頭で合わせてゴール。仙台のDF陣は興梠選手に釣られて、上がってきた橋岡選手をフリーにしてしまったのが致命的でした。これで橋岡選手はプロ初ゴールとなります。正直、荻原選手よりも早かったのが意外でした。攻撃のところにまだまだ課題はあると思いますが、さらに一皮むけることを期待します。また、DFラインの裏を突いた長澤選手のクロスも素晴らしかったです。
＊失点はセットプレーから
失点は柏戦の2点目と同様にセットプレーから。岩波選手がゴール前の良い位置（左サイドの中央）でFKを献上してしまいます。蹴った野津田選手のボールを板倉選手が頭で合わせてゴール。相手にFKを与えた岩波選手のプレーにも問題はありましたが、西川選手が読みを外してしまったのかなという印象の失点でした。前半はここまで完璧な内容で、相手に全く何もやらせておらず、主導権を握ったまま後半に向かおうとしていた中で、本当にもったいない失点となってしまいました。失点後、少しバタバタする時間帯もありましたが、粘り強く守り、前半は同点のまま終えます。ここ数試合を見ても、セットプレーからの失点が増えているのが気になります。ゴール前の守備やマーク等、次節に向けて修正が必要な点だと思います。
＊後半の試合運びについて
浦和にとっては、良いところと、悪いところの両方が出た後半だったと感じました。後半立ち上がりから、相手にゴールライン手前でFKを与えてしまったり（石原選手と橋岡選手のマッチアップは少し部が悪かった）、前半に比べてバタバタした立ち上がりとなってしまいました。徐々に仙台側がボールを持ち始め、試合の主導権を握る展開となって行きます。敢えてボールを持たせていたとも取れるとは思いますが、後半序盤のバタバタ具合を見ると、持たせていたというよりも、持たれていたという方が正しいと感じました。前半に比べて立て直してきた仙台側のボールホルダーに対するプレッシャーも強くなり、なかなか良い形でボールを持てず、前半のような攻撃の構築が出来なかったことは今後の課題だと思います。
ただ、相手にプレッシャーを受けつつ、思い通りにならない展開の中で、ベンチワークを含め、徐々に落ち着きを取り戻したことは素晴らしかったと思います。攻守を支えていた青木選手の怪我による交代というアクシデントもあった中で、相手の攻撃を粘り強く防いだことは、今後の糧になると思います。また、相手の攻撃の起点である両WBの関口選手、蜂須賀選手をほぼ封殺し、何もさせなかったことも素晴らしかったです。対峙した宇賀神選手、橋岡選手の奮闘が光る試合でした。
＊試合をしっかりクローズした柴戸海選手
青木選手の怪我による途中交代も含めて、少しバタバタした後半でしたが、それをしっかり整えて、1-1のまま試合を終えられたのは、青木選手の交代で入った阿部選手はもちろんですが、最後の交代カードで長澤選手に代わって入った、柴戸選手の落ち着いたプレーが印象的でした。特にボールのないところでの位置取りが素晴らしく、86分には岩波選手、阿部選手とのパス交換から、宇賀神選手のシュートを演出。ラストパスは阿部選手のパスを受けた武藤選手でしたが、岩波選手のパスを受けてからの中央にいた阿部選手へのパスが素晴らしかったです。
守備では、ボールホルダーに対してのプレッシャーが素晴らしく、88分のボールホルダーにしっかりプレッシングすることで、位置を下げ、前線に良い形でパスを出せないようにしていたプレーが印象的でした。また、92分の永戸選手の攻撃を防いだプレーも素晴らしかったです（プレッシャーのかけ方が見事でした）。中央に蓋がされたことで、柏木選手、阿部選手の負担が減り、最低限の勝ち点１という結果が得られたと思います。攻守において、しっかりバランスが整えられる選手なのだなという印象を持ちました。今後、より技術を磨きつつ、経験を積んでいけば、さらに出場時間は増えていくと感じています。とても楽しみな選手です。