宮部みゆきさんの『パーフェクト・ブルー』を読みました。
本作はミステリー作家・宮部みゆきさんの長編デビュー作で、物語は元警察犬・マサの視点で進めれるという斬新なスタイルです。
あらすじは高校野球のスーパースター・諸岡克彦が放火により殺害されたため、元警察犬・マサと探偵事務所の蓮見加代子、克彦の弟・信也が犯人を捜す物語となっています。
前述の通り物語は犬の視点で進められているのですが、警察犬ということで賢く、人間みたいな感情と所感を抱いたりするんですよね。そのためたまに犬視点ということを忘れてしまいます。
物語は高校野球界で起こった殺人事件ですが、かなり陰謀染みた話も混ざっているんですよね。
犯人については序盤で明らかになるのですが、その後やはり真犯人は別にいるとなり再捜査します。
真犯人については途中から何となく分かるのですが、結構驚かされましたね。しかし、個人的にこの終わり方はどこか虚しさを感じてしまいました。
伏線も多くあり読んでいて後からそういうことか、となり納得できます。真犯人の話についても伏線が多かったですね。