飯盛山の中腹に、それはそれは何とも珍しい建造物があります。
一般的には、さざえ堂の名で知られるこの建物。
正式名称は、円通三匝堂と言いまして、旧正宗寺のもの。
国指定の重要文化財となっています。
建てられたのは江戸時代後期。
明治の廃仏毀釈を受け、廃寺となったあとは個人の所有となっていたとか。
個人でもなんでも、当時のままでこうして残ってるってすごいことだ!
このさざえ堂、何が珍しいってこの構造です。
過去にもたくさんの番組で紹介されたことがあるのでよくご存知かと思いますが、建物内は上りのスロープと下りのスロープがあり、互いに会うことなく入り口から出口まで進むことができるんです。
世界的にも珍しい二重らせん構造ですね。
上りは時計回り。
思ってたより急勾配(笑)。
そして滑る(^_^;)
二周半くらいかな。
途中、建物の中心部部を覗き見ることができます。
お寺の塔で見る芯柱とはまた違いますね…(当然だ)。
そんなに複雑なつくりではなさそう?
最終的にてっぺんにつくと、その中心部に橋がかけてありまして、下りスロープへ移動。
下りは反時計回り。
これって…非常時用だよね(笑)?
下りはより慎重に歩かないと危ないですよ。
ズルっといきそうですから…。
入り口と出口には僧像がお一人ずつ。
ちょうどこの隣に市杵島姫を奉る厳島神社があって、その関係なのかどうかよくわからないけど、さざえ堂には立派な龍が絡み付いておりました。
ちなみに、てっぺんの天井はこんな感じ。
巡礼かただの置き土産なのか、千社札がべったべた。
今はどうなってるのかわかりませんが、私見としては遠慮願いたいものです。
というわけで、帰り道はお隣の厳島神社から。
何処へ行ってもトンボがいっぱいでした~。
縁起がいい♪