かわじー家と別れた後は、最終目的の東大寺特別拝観。

先ほど法要を終えたお坊さまたちと挨拶を交わし(車で送ってもらったら鉢合わせしてしまった)、のんびり講堂跡を散策。

鹿様たちも行動開始!



咲いてるのは百日紅かな?
絵になりますね~。


回廊が修復工事中のため、拝観の出入り口がこんなところに!


ちょっと行ってみたい気もすけど、それほど…って感じも無きにしも非ず(笑)。


さて、目的地に到着。

受け付けは俊乗堂前ですが、10時からということであと15分ほどありましたので、ご朱印をお願いしてる間にお隣の念仏堂のお地蔵様にご挨拶。




暗くてちょっと見ずらいけど、大きくてはっきりとしたお顔立ちの、それでいて柔和なお地蔵様です。

ここでは地蔵盆はやらないのかな?


堂内は他にも数人同じように時間を待つ人たちがいて、10時になると一斉に受付へ。

こりゃ混んでるな…と、先に大湯屋へ行くことにしました。




いつも遠くから眺めていた大湯屋。
この道を歩いたことは…一度あるかな?



ま、それくらい、東大寺の中でも一番遠い存在の建物でした。


一緒に公開されてる俊乗堂に祀られてる重源さんが作ったとされる大湯屋。


中はこんな感じ。



図面で見るとこうです。

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(※あるツイッターに掲載されてたのをお借りします。)

今は地上にある大きな釜は、当時は地面を掘って半地下にしてあったそうです(2/3~3/4くらい埋まってたみたい)。




作ったのは鎌倉期。

大きな破風屋根が特徴です。



おうちの中にも一つおうちがある感じ。

ただのお風呂にしちゃたいそう豪華です。



昔のお風呂って一般的には蒸し風呂ですけど、ここはこの釜の湯を適温にして、直接浴びていたそうです。
湯浴みってやつですかね。

で、そのお湯はお隣で沸かし、
戸井を通して流しいれていたらしいです。



そこで気になるのはお水。

いったいどこから汲んでたの?




室内には見たところ井戸はない。外にもない。

でも、隣は田んぼ。

水はいくらでも引きようがある。

気になって訊いてみたんだけど、よくわからないってお答えでした(^_^;)


結構なサイズの釜よ。
『千と千尋の神隠し』ばりに、壁板外せばお湯が出るってわけじゃないし。


気になるよ…。


当時は東大寺のお坊さんはもちろん、東大寺でお仕事をする人や近隣の人、老若男女問わずつかえたそうですよ。

月に一度か二度程度で頻繁ではなかったようですが、一回の利用者はなかなかだったんでしょうね。



隅々まで楽しんでお次は俊乗堂へ。

年に二度開扉されてるお堂です。

重源さんとはお堂以外で何度もお目にかかっています(笑)。
(※間もなく東博でもお会いできます!)


でも、やっぱりお堂のお厨子の中にいらっしゃると、いつもの親しみやすい重源さんから、すーっと格が上がってやや遠くの存在に感じられます。

お厨子って特別感溢れてますよね~。


拝観し放題でけっこう長い時間お堂の中で過ごさせていただきましたし、ほかの方も随分と長居されてる方が多いように見受けました。

日の決まった拝観だと、どうしても遠方の者には難しいですからね。
こういった機会にと、願う人は多いでしょう。


重源さんの真後ろの障子の隙間から外を眺めると、親子でのんびり朝のお散歩の最中でした。



かわいかった~。
警戒心ほぼナシ!

ふわふわのほわっほわ。
ママのおっぱい飲んで、すくすく育つんだぞ~。


さぁて。
東大寺も満喫しましたし、短い滞在時間ではありましたがそろそろ帰り支度をせねば…。



次の奈良は正倉院展。

予定は一人でふらっとだったんだけど、
いろいろあって今回も添乗員になりそうな予感です(>_<)



奈良、またね~(ToT)/~~~