鎌倉での灌仏会ツアーの合間に、ちょっと寄り道をしてこちらへ行ってきました。


旧華頂宮邸




宮家から離れたあとは何人かの手に渡り、今は鎌倉市の所有になっていて、ドラマなど“お金持ちのお家”としてよく登場しています(笑)。

鎌倉には他にも何軒かの建物が重要文化財指定などを受けて現存しているんですよね。
この日は他にも公開しているお家があったのですが、花まつりがメインでしたので伺ったのはココだけ。


さてさて、この旧華頂宮邸。
昭和四年に建てられたものですが、実際に華頂宮が住んだのはほんの数年の事でした。

なので、現在の内装はその後の住人によって多少手が加えられているそうです。


そうは言うものの、
玄関を目隠しすらように作られた庭は、京都に残る有栖川宮邸や、箱根富士屋ホテル菊花荘(高松宮別邸)と同じ。




明確に違うのは、こちらは洋館だと言うこと。

外装のバツレッドバツブルー印は華頂宮家のモチーフだそうです。




ハートドキドキに刈り取られた植木がとってもキュート。





玄関ホールは落ち着いた雰囲気で素敵です。








前述の富士屋ホテル、奈良ホテルの本館に似た、とってもクラシカルな造りですね。

お部屋にはこれも上述のホテルと同じで、各部屋にマントルピースが設置されてます。


一階の大広間には暖炉。



ここでパーティーなど開いたんでしょうね。




特別公開にあわせ、こちらではちょっとした喫茶コーナーを設けてました。
気分だけでも味わえますよウインク


お2階からの眺めはこんな感じ。



お庭はフランス式。

窓枠のデザインも凝っていて、これは創建当時のままだそう。






ドアノブなんかも昔のまま。






照明器具は変わってるかなぁ~って言ってました。

お風呂も当時のままではなさそう。




普通の部屋の中に、ドレッサーではなく洗面台!




こちらは主家に仕える立場の方の部屋。



壁紙が無地、照明も地味。
階段も狭く、目に見える身分差。



時代ですね~うーん


お庭の奥には茶室【無為庵】があります。
移築と増築によるものですが、洋館とは全く違う趣でいいですよ!




中には入れないのですが、天井のデザインがすっごく素敵ですおねがい



襖の引手も斬新な意匠ですよね。




お庭の桜は咲き終わりましたが、モミジの花が咲きだそうとしていました。



秋の紅葉時期に見る赤もいいけど、この時期限定の新緑の中に見る赤も可愛くて大好きですほっこり


門の脇には見頃を迎えた垂れ桜が迎えてくれてました。









旧華頂宮邸はお庭は通年で公開してますが、建物は春秋に2回程度です。

タイミングが合う時にぜひ足を運んでみてくださいね。