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本当に縁とは奇なるもの

今日 思いがけず

ゲルギエフ+ミュンヘン・フィルのゲネプロ

(当日の総合リハーサル)

見る幸運に恵まれた

主席チェリスト ミヒャエル・ヘル氏と

以前ちょっとした交流があったことから

E氏が声をかけてくださった


サントリーホールの音響 大好きだ

今日はお客さんのいない状態

ショスタコーヴィッチの交響曲第9番が始まった

弦楽器群の強奏部分 即座に圧倒された

分厚い力強いサウンドはこれまで未体験のものだった

ドイツのオケ、あるいはこのオケ固有の個性なのだろうか

音の際が立っていて 何ともクリアーで切れ味が良い

管楽器群も同様の響きだ

やはり一人一人が分厚い音を持っているようだった

客席が埋まると円やかになるのかもしれない


しばらく前に聴いたハイテインク+ロンドン交響楽団(ミューザ川崎)の

円やかな響きとはひと味もふた味も違った


しばらく前にやはりサントリーホールで

ゲルギエフ+東京交響楽団のチャイコフスキー「悲愴」を聴いた

オケが彼の指先の魔術にかかったかのような

圧倒的な名演奏だった

そんな彼のリハーサルはとても興味深かった

ショスタコの入念なリハーサル

この曲に対するイメージが変わった

こんなに力強い音楽だったのか

そしてエグモント序曲を楽しんだ

なぜか

メインのピアノ協奏曲「皇帝」のリハーサルはなかった

夢のようなひと時だった


そのとき急用で急いでいた

品川から東海道線に乗り 

横浜で横須賀線に乗り換えるはずだった

平日夕方7時台の列車だったから超満員

荷物をたくさん持って出入り口近くに立っていた

身動きができない


やっと横浜に着いた

降りようとすると

反対側の出口に向かってどっと人の流れが生じた

腰のあたりが妙に強引に押される感じがした

一瞬振り返ったけれど

相手は定かでない


押し出されるように列車を降りた

その瞬間 後ろポケットに手を当てた

無かった!

いつもそこにある財布

まさか と思ったが

その まさか が起こった!


クレジットカードを止めなければ

真っ先に思った

現金は大した額ではなかった


すぐ外出中のwife Ktrに連絡した

ともかく交番に届けないと

彼女はいつも冷静沈着だ


横浜駅西口の交番

取られたあと ポケットのボタンはかかっていた

と言うと

担当のお巡りさんは首をかしげた

そこが腑に落ちない


何度か外国で経験した

全く同じパターンだ

と言うと

事情聴取を始めた


後ろにいた女性警察官が被害届を作成

そこに押印した

生まれた初めてだ

警視庁まで連絡が行くようだった


学生の頃 コンパか何かの後

夜遅く横浜駅に着いて

家に帰るお金が足りないことに気付いた

西口の交番へ行くと 若いお巡りさんが即座に貸してくれた

そんな記憶がよみがえった


だんだん気持ちが落ち着いてくると

さっきの警官の言葉が自然に思い出された

もしかしたら最初から持っていなかったかも

一瞬 一条の光が射した

そのとき 

家に着いたKtrから電話

机の上にあった!

助かった!

もう取られて困るものは財布の中に入れないことにしよう




随分前に年老いた母親が言った

朝 安倍さんのニュースをみると

いっぺんに気持ちが暗くなる

直感的にことの本質を感じていたようだ


彼の強引さには呆れる

聞く耳持たず とは彼のための言葉か

学者がほとんど憲法違反と警告している(99%以上)

にもかかわらず

政治家が決めること などとうそぶく

”自分が法律、自分が憲法” と聞こえてくる

やみくもに自信にみちた姿勢は空恐ろしい


国民には十分 分かりやすく説明した

といい 強行採決をもくろむ

友達の麻生クンが不良に殴られたら・・・

などと馬鹿な譬えを言ってみせる

どこまで国民を甘く見ているのだろうか

外国を不良に譬える首相もめずらしい


国会での対応ぶりにはほとほと呆れる

はやく質問しろよ 

などとやじる首相がどこにいるだろう

品位の無さは天下一品だ


そもそも アメリカで成立を公言してきた安保関連法案

頭の中はアメリカ一色のようだ

まるで終戦直後のままだ

アメリカに組み込まれることがどれほど危険か

近年のアメリカが世界で何をしてきたかを顧みれば 

明らかなのでは


もうずいぶん昔になるが

テレビなどに「知識人」がでてくると決まって

「アメリカでは・・・」(第2音にアクセント)と言った

アメリカを通してしか世界を見ることができない

これには辟易としたが

安倍首相の頭の中はいまだに100%この状態のようだ


同僚によれば

学力、知力の問題

彼の父、祖父へのコンプレックスが根源にあると手厳しい


かつて ある作家は

中学で習った連立一次方程式など人生で一度も使ったことがない

と発言し、”ゆとり教育”へ拍車をかけた

この論法で行くと

学ぶことはどんどん無くなっていく


安倍首相は

人にとってなぜ勉学が必要か教えてくれているかのようだ

深淵な概念や物事に触れることを通じて

自然に謙虚な振る舞いを身に付けていくことができる


ノーベル賞候補でもある憲法第9条は日本の誇りだ

この日本のスタンスは広く認められている

これをテコに世界に平和を主張し続けることができる 


3割台の得票率で6割台の議席をもつ選挙制度

そんなからくりのもとで おごりの絶頂にある

100年以上前の某哲学者の言葉が

おぼろげながら思い浮かんだ

「政府が悪いにもかかわらず存在し続けるならば

それは国民の悪さに由来する

彼らは彼らにふさわしい政府を持っているのである」

私たちもしっかり目を開いていなければ


先日の東京交響楽団定期演奏会(サントリーH)

10年間音楽監督を務めたユベール・スダーンの指揮

そして

モーツアルト:

交響曲第31番「パリ」

フルートとハープのための協奏曲

フランク:交響曲ニ短調

といったぜいたくなプログラム


「パリ」はすっきりと締まった演奏で美しかった

以前に聴いた

彼のモーツアルトマチネーでの感激が蘇った

ちなみに彼は東響の前、13年間にわたって

ザルツブルグ・モーツアルテウム管弦楽団の音楽監督だったとのこと

モーツアルトは得意なようだ

そして

我が国の代表的なソリストによる

フルートとハープのための協奏曲

天国的な美しさの第2楽章は夢見心地だった


休憩後、楽しみにしていたフランク

滅多にプログラムに載らない

ある音楽関係の人のお話では

同じ旋律が循環的に登場するこの曲

下手をすると何をやっているか分からなくなり

案外演奏が難しいとのことだった


ぐいぐいと進む音楽は

聴き手の気持ちを掴んで離さない

スダーンとオケの一体感が素晴らしかった

このオーケストラ 

彼のときに最もよく鳴るのではないかとさえ

思えるほどだった

どこか懐かしい旋律 そして温かい雰囲気

幸福な時間を過ごした

しばらく前 

オペラシティー・コンサートホールに行った


2階席だった

オーケストラ演奏会だったが あれっと思った

四角い箱状のホールで天井がピラミッド状に1点に縮まる

このせいだろうか

オーケストラの最強音に開放的な広がりがなく

むしろ音が響きの行き場所を失ったかのようで

なんとも窮屈な感じがした

いつもなら楽しむオーケストラの最強音

妙に耳が疲れる感じだ

1階はそんなことない という話も聞いたのだが


最近

サントリーホール、ミューザ川崎シンフォニーホールと

舞台を客席が囲んだホールに行くことが多かった

そこで耳慣れた開放的な響きを思わず思い浮かべた


そういえば

かつて・・・市民会館での演奏会

楽しみにしていたオーケストラだったが

多目的の古いホールはデッドで音に精彩がない

やせ気味の直接音を精一杯音量を上げて聴いたかのようだった

ホールの大切さを改めて思った

それは楽器の一つのようだ