クロイタンスEMのブログ -16ページ目

クロイタンスEMのブログ

ブログの説明を入力します。

ローマ、フィレンツェ間のユーロスターは満員。

ラテンの血か、客車内にイタリア語が声高に響く。

その賑やかなこと。

うるさかった、と言った方がいい。

かつて我が国に

「男は黙ってサッポロビール」といったコマーシャルがあったが、

男性たちも止むことなくおしゃべりに興じている。

携帯電話も大活躍、あちこちでお話し中!

我が国の新幹線とは雲泥の差!


南イタリアの会合で

Palermo(シチリア)から来た知人にこの話をした。

彼は何度も日本に来ている。

「日本では列車内での携帯電話使用(通話)は禁じられている」

と言うと、彼、

「イタリアでも”禁止”されている」

と言って、笑った。

そして

「新幹線は静かだね」と付け加えた。


ランチでテーブルを共にしたローマ人Pa、

彼、曰く。

ドイツやイギリスでは

”禁止”と言えば”禁止”だ。

イタリア人は

”禁止”と言われても

いまこれは必要だから、などと自分で”評価”、判断する。

柔軟なんだ。

本当に禁止したければ

"Severely forbidden"(厳密に禁止)と言わないと。


どうやら

”禁止”と”禁止でない”ことの間に

もう一つ”概念”があるようだ。

”Do in Rome as the Romans do” (郷に入っては郷に従え)

と言いますが、さて・・・。

先日の出張、最初の目的地パリへ飛んだ。

RER (エル・ウー・エル;地方高速鉄道)が苦手だったから

シャルル・ド・ゴール空港から

迷わずRoisy busでパリ市内(オペラ)へ向かった。


バスは大して待つことなく順調。

ところが、道路事情が悪かったのか

いつまでたっても着かない感じ・・・。

オペラに着いたころには1時間半を超えていた。

ふつうは50分前後だ。

「RERだったらもうとっくに着いていたね。」

迎えに来てくれた知り合いもびっくり。


さて、バスは

第2ターミナルF?であっという間に満員になった。

日本人らしき母娘二人連れが僕たちの横に。

荷物をどけて席を空けると、

娘さんが僕の前に座った。

”ありがとう”と言ったアクセントが聞きなれなかった。

韓国の人たちだった。

10年ほど住んでいるカナダから来たという。

お嬢さんは社会人2年目。


予想外に長かった移動時間も

このお二人のおかげで退屈しなかった。

韓国や日本、そしてカナダのことなど話が弾んだ。

お嬢さんはカナダに日本人の友人がいて

ちょっとした日本語が分かった。


英語でのコミュニケーションだったが

なぜかとても話しやすくて楽しかった。

お母さんはFrendlyで思慮深い雰囲気、

控えめな様子が初々しいお嬢さん、

誠意に満ちた話しぶりが印象的だ。

素敵な人たちだった。


別れる前に一瞬、”名刺を”と頭を掠めたが

旅先の出会いは一期一会と思い直した。

いま

”それ”を思い直せばよかったと思う。

しばらくの間、心地よい余韻が残った。


ちなみに

パリから日本への帰路、今度はRERに乗った。


空港の取り違えといえば

かつてウィーンでこんなことがあった。


ある晩、ウィーン西駅(Westbahnhof)に行くと
ひどく慌てた様子の中国人と思しきカップルが駆け寄ってきた。
中国語で必死に何かを訴えていた。
僕を同胞と思ったらしい。
英語もドイツ語も一切通じない。
何とか手助けしたかったのだが
何をしたらよいのかさっぱりわからず

どうしようもなかった。

西駅のインフォーメーションに案内すると

かろうじてイタリア語の片言が通じた様子。

彼らが持っていた列車のチケットはミラノ行きだった。

それも発車時刻が30分足らず後に迫っていた。


西駅はドイツ・フランス方面で

イタリア方面の発着はウィーン南駅(Suedbahnhof)。

(新たな中央駅建設工事のため南駅は2009年12月に閉鎖されたようです。)

西駅からはタクシーで15分くらいだったか。

彼らはあたふたと飛び出して行った。


外国でまったく言葉が通じないことの”怖さ”を改めて思った。


ローマから南イタリアへ向かった日のこと。

テルミニ駅からフィウミチーノ空港へは直通列車で30分ほどだ。

別称、レオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港。


コンパートメントには先客が一人。

不安そうな表情の若い女性。

途中で思い余ったように声をかけてきた。

”空港は大きいですか?

ターミナルはたくさんあるの?”

出発時間が迫っていたらしい。


ブラジルから来た学生風の彼女、ポルトガルに飛ぶという。

空港駅についてから30分足らずしかなかった。

ターミナルを聞くとElectric ticketを差し出した。

どうやら行き先が違う。

チャンピーノ空港だった。

この空港、初めて知った。

比較的短距離なフライト、格安航空キャリアがメインらしい。

僕もローマに空港が他にあるとは

夢にも思っていなかった。

彼女車掌さんにも聞きに行ったが、もはやどうしようもなかった。


フィウミチーノに着いて別れを言うと

”ありがとう”

と力なく言った。

うっすらと涙を浮かべていた。

彼女、あれからどうしただろう。



ただいまイタリア出張中。

ヴァチカン近くのピザ屋さんで食べたピザ。

塩味のオニオンのみだ。

(小ぶりのオニオンを刻んでのせただけ?)

すっきりとしたこの味、

一度食べたら忘れられなくなりそう・・・

でも味との出会いも一期一会。