新年が明けてから新型コロナウイルス感染者数はますます増えていき、大阪府では成人式が直前に延期やリモートとなる市もありました。
当日までどうなるかわからない状況でしたが私の住んでいる市ではなんとか開催してくださることになり感謝です。
コロナ禍で若い人たちは特に、楽しい青春時代我慢を強いられることばかりでした。
我が家はコロナ騒動で年末年始ぐちゃぐちゃだったので、長女の一生に一度の成人式はなんとしてもお祝いしてあげたいと思っていました。
家族の中でひとりだけPCR陰性だった長女の健康観察期間もギリギリ成人式までに終わり、やっと外に出られた…振袖姿を見られて本当に嬉しかったです。
着付けは友だちのお母さんに
宿泊療養から帰ってから、着物に合うようにと急いで作ったマスクも喜んでつけてくれました
そしてこの日もうひとつ嬉しいことがありました。
午前中、着付けをしてもらっている時に夫から連絡が…祝日なのに検査をして結果が良かったのでこのまま午後から退院できるとのこと。
長女を成人式の会場に送って行き、そのまま病院へ向かいました。
祝日の突然の退院。
重症の患者さんが増えてコロナ対応ができる病院のベッドを急遽空けなくてはいけなくなったのだと思います。
夫があの時入院できたのは不幸中の幸い、今だったらベッドが空いていなくて入院できなかったかもしれない、そう思いました。
久しぶりに会う夫は、今まで何回も挫折していたダイエットはなんだったんだろうと思うくらい、この入院生活で一気に痩せていました。
ちょうど良い体型に戻りましたが、筋肉がすっかり落ちてしまいました。
帰りの車ではお互いのコロナ奮闘記についてずーっと喋っていました。
話を聴いてほしかったんだよー!
どれだけ大変な日々だったか、お互いひとりでよく頑張ったよね!
って労いながら。
夫はずっと死の恐怖に怯えながら過ごしていたと。
眠ったらもう二度と目覚めないかもしれないと思ったこと
目覚めた時に「良かった!生きてる!」と思ったこと
死を覚悟しながらECMOの同意書にサインをしたこと
ひとりで「ガキ使」観ても全然面白くなかったこと
etc.
そんな話をしていました。
宿泊療養に向かう日「もしかしたらこれでもう会えないのかも」って見送ったことを思い出しました。
生きていて良かった。
帰ってこられて良かった。
また会うこと話すことができて本当に良かった。
そう思えることが一番しあわせなことだと思いました。
成人式を終えて長女が帰ってきました。
みんなが倒れていた間、我が家を立派に守ってくれていたんだよ。
成人おめでとう!
退院おめでとう!