「アリは働きものって言うけれど、本当の働きもののアリは全体の2割しかいない。2割の働きアリが他のアリの分も食糧を調達してきて、その内疲れ果てて死んでしまう。そして働きアリが死んだ後、残されたアリの内の2割が新たに働きアリになる」…「働きアリの法則」というのだそうです。

なるほど、そうなんだ。
働きアリが死んでも、残された誰かが働きアリになるから誰も困らないのか。

働きアリの法則には続きがあって「みんながみんな働きアリだと、一生懸命働きすぎて疲れ果てて一斉に倒れてしまう。すると働ける者が誰も居なくなって社会が機能しなくなる。だから働きアリと働かないアリが居るというのは、社会が機能していく為に必要な構図なのだ」

そうなのかな。
働かないアリが居るから、働きアリが死ぬほど働かなくてはいけなくなるんじゃないのかな。
みんながみんな働きアリなら、死ぬほど働かなくても済むんじゃないのかな。

倒れるだけなら休めば回復するけれど、死んでしまったらおしまい。
働きアリの一生って?
なんのために生きてきたのかわからない。

働きアリは「働くアリ」だから、働いているのが当たり前で、ちょっとでも休むと「サボっている」と思われる。
働かないアリは「働かないアリ」だから、働かないのが当たり前で、ちょっと働けば「頑張っている」と評価される。

同じアリだけど種類が違うということ?
人間も…。
働く人は一生懸命働いてもそれが当たり前だから何にも評価されない。
働きすぎて疲れ果て「ちょっと休みたい」と言えば「休むの?(働きアリなのに?)」となる。
働かない人はそれが当たり前だから何にもしなくても平気だし「できません」って言っても許される。

働きアリが居るから、普通のアリが働かないアリに成るのか
働かないアリが居るから、普通のアリが働きアリに成らざるを得ないのか
うーん…。

人間社会では働きアリが死んだら…誰かが働きアリになるのかな。
死んだら終わりだから、いっそ働かないアリになって生き延びてみる?
でもやっぱり生まれつき種類が違うから
働きアリは働かないアリにはなれないのです。
働きアリばかりの世界で働きがいを感じながら生きていきたいだけなのにね。