前回の記事にも書きましたが、いつも大晦日はバタバタして時間に急かされるだけであっという間に年が明けてしまう…そんな感じでした。

でも全部やめてゆったりと過ごすことに決めた一昨日(大晦日)は、特にすることがなく、家族と一緒に静かに年が明けるのを待っている…そんな感じでした。

紅白歌合戦にユーミンとサザンが出る、ということでそこだけは絶対に観たい!と思って待っていました。

ユーミンとサザンが大好きで、よく聴くようになったのは私が小学校低学年の頃です。
中学生になり、同級生がジャニーズなどアイドルに夢中になっていた頃、私はユーミン、サザン、浜田省吾、尾崎豊、渡辺美里、RCサクセションなど、歌詞に深く感銘を受けたり、メロディーが心に響くアーティストに魅了され、お小遣いでCDを買っては部屋でひとりで繰り返し聴いていました。

日曜日の夕方には部屋で一人ラジオで「ユーミンのサウンドアドベンチャー」を聴くのが楽しみでした。
リクエストコーナーではリスナーさんからの恋愛相談の後に流れる曲をカセットテープに収録して、お気に入り曲集を作っていました。

小中学生の頃って、日曜日は家族とお出掛けしたり、友だちや彼氏と遊びに行ったりするものなのかもしれませんが、私はひとりで音楽やラジオを聴いたり歌ったり、本を読んだり、そんな風に過ごす休日が好きでした。
オタク!

その頃からあまりテレビを観ない私でしたが、思い出に残っている音楽番組があります。
今から30年くらい前だったと思います。
番組の名前は忘れましたが、クリスマスイブ、私の好きなアーティストたちで構成された音楽番組です。
ユーミン、桑田佳祐、原由子、THE ALFEE、吉川晃司、忌野清志郎、泉谷しげる、アン・ルイス、キョンキョン、etc.
そしてMCは明石家さんま。

いろんな人の楽曲をアレンジして作成したミュージックビデオが流れたり、楽しいトークが繰り広げられて、ブラウン管を通してクリスマスパーティーに参加しているような気分でした。

番組のラストが、作詞ユーミン、作曲桑田佳祐の「Kissin' Christmas (クリスマスだからじゃない)」という曲を出演者みんなで歌って盛り上がる、というシーンで、今でもとても心に残っています。
この曲はこの番組のためだけに作られ、CD化されない、この番組でしか流れないという、とても貴重な映像で、録画して何度も何度も繰り返して観ました。

その翌年もクリスマスイブに放送されたのですが、その2年(2回)だけで終わってしまいました。

あの頃、私の青春は音楽だった気がします。
私の思いを代弁してくれるのが音楽。
早く大人になりたい、こんな風に自分の好きなことを仕事にして誰かを笑顔にしたい…音楽に希望の光を見ていました。

紅白歌合戦でユーミンが登場し「ひこうき雲」と「やさしさに包まれたなら」を歌った時、思いがけず涙が溢れて止まりませんでした。
そしてラスト、サザンのステージ「希望の轍」のイントロに鳥肌が立ち「勝手にシンドバッド」で桑田佳祐とユーミンのコラボを観た時、30年前のクリスマスイブが一気に蘇り、また涙が溢れてきました。
時を経て、この二人のコラボを観ることができるなんて…信じられない気持ち。
私の青春時代に光を与えてくれたアーティストが今ここに二人並んでいることに感動しました。
学校や友情や恋愛ではなく、音楽が私の青春。
音楽が希望の光でした。

ユーミンが出てきた瞬間、他の出演アーティストたちも涙を流していました。
最後はサザンとユーミンがみんなを盛り上げ会場の空気を全部持っていったように見えました。
出演者もお客さんもみんなで一緒に歌っている映像にまた感動。
さすがですね。
ベテランってこういうことなのかー。
同じアーティストからもこんなに支持されていること、こんなに長い間第一線で走り続けることって本当に偉業ですね。
欲を言えばさんまがここに居てほしかったなー。
青春時代を思い出し、懐かしく、温かく、しあわせな気持ちになりました。

ついこの間だったような気がするけれどあれから30年!?
30年ってあっという間!
ここからの30年はもっとあっという間なんだろうなー。

番組名あとで調べました↓
正確な第1回目の放送日は32年前のクリスマスイブでした(1986年と1987年の12月24日)




今観てもすごく贅沢な番組だなーって思います。
この番組、観ていた方いらっしゃいますか?
音楽って時を経てもその当時のことを一気に蘇らせてくれますね。
あの頃私、色んなこと考えながら生きてたなーって…。


今日もお付き合いくださりありがとうございましたクローバー