「何でも美味しそうに食べるなー」
「嫌いな食べものないやろー」
ってよく言われます。
いえいえ!
実は嫌いな食べ物の方が多いです。
大人になった今でもどうしても食べられないものもあります。

「給食で居残りさせる先生に当たりませんように」
これは小学校の6年間、担任が発表される新年度の始業式での私のお願い事です。
私が小学生の頃は好き嫌いを許されず、給食を残さずに食べ終わるまで昼休みが終わるまで教室に残され、それでも食べられないとそのままの状態で給食を置いて、放課後まで残されていた子がいました。

今、そんな先生が居たら大問題でしょうが、これは一人の先生に限ったことでははありませんでした。
先生による陰湿な嫌がらせだと思います。
何が目的なのか、見失っている。
子どもの自己肯定感、ボロボロに傷ついてしまいます。

通りかかった隣の教室のその風景を見て胸が痛み、何もできない自分を責めました。
私ですらそうやって心に残っているのですから、その子は一生嫌な思い出として、心の傷になっていると思います。

私は願いが叶い、6年間奇跡的にそんな先生には当たりませんでした。
それでも給食の時間は憂鬱で、おかずはほとんど受けつけず、牛乳とパンとフルーツだけを食べていました。

苦手な食べ物は喉を通るときに飲み込めずに逆流してしまいます。
味、匂い、舌触り、全部がダメで「オエッ」ってなるのです。
作ってくださっていた調理員さん、ごめんなさい。

父は「食えないものがある奴は出ていけ」という人で玄関からつまみ出されそうになりましたが、母は「嫌いなものは我慢して食べなくていい。食事は楽しくするものだから」と言ってくれました。

この「食べられないものが多い」というのはHSC・HSPだからとは言えないかもしれませんが、味覚はとても敏感だと自分でも思います。
味付けの濃いものは苦手だし、微妙な味の変化にすぐに気づきます。
次女はスナック菓子、インスタント食品を食べると気持ち悪くなると言って一切食べません。

昔は苦手な食べ物ばかりに気持ちが向いていましたが、今は好きな食べ物の方へ気持ちが向いているので食事が楽しみです。
それに今は苦手な食べ物を強要される場面がないので、食べることが大好きです。

一口一口、口に広がる味にしあわせをかみしめて、食べ物の味に感動しています。
「美味しい!」っていちいち感動して口に出して言いながら、食べています。
本当に食べることが大好きだから「いただきます」「ごちそうさま」は心からの気持ちを込めて言います。

HSPは味覚に敏感。
だから好き嫌いが多いかどうかはわかりませんが、私の娘たちが苦手な食べ物について「味が…」「感触が…」「匂いが…」「食べたら吐く…」と言っているのを見ていると「敏感だ」と思います。
「なんかいつもと違う味がする」
「なんか変な味がする」
ともよく言います。
そして私と同じで食べることが大好きで、好きな食べ物はなんでも「美味しい!」っていちいち感動して食べます。
私は料理が苦手で、料理が好きじゃないから下手くそで、レパートリーも少ないのですが「ママの作ったご飯はなんでも美味しい!」って言ってくれるので、最高に楽しい食卓になります。

やっぱり食事は栄養のバランスばかりを考えて「好き嫌いしないで何でも食べなさい!」とか「これは栄養があるから食べなさい!」とか言われながら我慢して摂るのではなく、手抜きでもゆっくり一緒に過ごす時間をとれて、多少偏っても子どもの好きなもので「美味しく楽しく笑顔でみんなで食べること」が一番大切だと思います。
それが、子どもの心の栄養を育てるのだと信じています。
これは私が母から受け継いだものです。

今日も少ないレパートリーの中から手抜き料理をします!
冬は毎日「鍋」なんですけどね(笑)

読んでくださり、ありがとうございましたクローバー

毎日食べても飽きない、子どもの頃から大好きなモスのチキンバーガー♪
一人でゆっくりチキンバーガーを食べているとき、最高にしあわせです♪