5/9〜12まで屋久島へ行ってきた。


前々から宮之浦岳には登ってみたかったので、そんなこと高尾山ハイク一緒に登ったYちゃんに話したら「行こう行こう!!」ってことになって、1月には航空便のチケットも予約してしまったんだ。

たぶん、だけど、オレひとりだったら、「あー飛行機の予約かあ…、宿もなあ…、あ、レンタカーもかあ…、めんどくせーな〜」ってなってたと思う。

一方のYちゃん、ソロで山登るのは怖くてでなきないよ〜、って言いながらインドへ個人旅行いっちゃう人。

ま、オレの苦手な分野を全てやってもらって屋久島旅行が実現したってことだな。


とりあえず目的は宮之浦岳と縄文杉だから、下調べだけ適当にやって、山行計画も「こんな感じていっかな〜」で立てた。

山小屋泊ならスムーズなんだけど、かなりの確率で雨中登山だから、それ前提で山小屋泊はやだなあ…しかも装備重くなるし絶対に眠れない確信があるので、山中一泊は検討の余地なしになる。

となると日帰りしかない。

理想は、淀川(よどごう)登山口から白谷雲水峡まで抜ける行程だ。オレとYちゃんなら12時間あれば確実に歩けるだろう。

しかし、白谷雲水峡から戻る交通手段がないんだなあ。。最終バスが16:10なんだ。

ちなみにタクシーは事前予約してないと間違いなく乗れない。圧倒的なタクシー不足らしい。

屋久島行ったら空港の隣の案内所だけは絶対に行くべき。できるおばさんが色々提案してくれる。屋久島の交通情報全て頭に入ってる感じだ。


ま、色々悩みに悩んで、1日目に屋久島入りして、2日目に淀川⇄宮之浦、3日目が白谷雲水峡⇄縄文杉、そして4日目に島内観光して帰る、という山行計画になった。


5/9、この日は屋久島入りするだけ。

屋久島着が16時で、そこからレンタカーの手続きして屋久島滞在中お世話になる宿へ。

まあ宿といっても民泊みたいなとこだな。

そこのオーナーが食事処(居酒屋かな)やってて、その隣でお弁当屋も営んでるから滞在中は色々お世話になったな。

で、初日の夜もその食事処利用した。


まずは生ビール。

そして刺身の盛り合わせ2人前(1800円)


デカいエビ(ボタンエビかな?)、カツオ、タイ、カンパチ、キビナゴ、たぶん紋甲イカ。ボリュームあってメインのとびうおの唐揚げ定食(1300円)が食べきれなかった😂



初日の夜から食べすぎてお腹がパンパンになってしまったよ。腹ごなしに少し何かしたいところだけど翌朝が早いのでまずは寝ることに集中した。


翌朝、つまり屋久島の2日目だけれど、計画的には4時出発予定だから3時半には起きないとね。でもそれって登山の場合だからさ。

オレには副題としての星空写真撮影のテーマもあったんで2時半には起きたのさ。そのためにデカい三脚や簡易赤道儀とか持参したわけで…

で、外へ出てみたら曇ってて星が見えない。この時点で持ってきたやつら、ただの鉄の塊になっちまった。


4時10分、宿を出発して淀川登山口へ。

その前に頼んでおいたお弁当受け取りに行く。前日、宿のオーナーさんやってるお弁当屋さんに4時に出発すると伝えたら、4時にドア開けて入ってきてくれたら渡すって言われたんだ。

夜は居酒屋で働いて朝はお弁当作って売る…働き者だなあ。。

朝4時って関東なら薄明かるくなってるんだけど屋久島はまだ真っ暗だ。そんな中をナビ頼りに登山口目指すんだ。といってもほぼ一本道なんだけどね〜

4時50分、淀川登山口に着く。他に走ってる車なかったから余裕で駐車できるんかなあ、と思ってたら何と満車。無理すれば置けないことはないかもしれないが、少し手前に駐車スペースがあったので、そこまで戻って置いた。

さあ、あとは宮之浦岳目指して…


と、ここで山行行程の変更を書いておこう。屋久島行く前の日に行程見直して、2日で歩く行程を1日、つまり日帰りに圧縮して歩くことにしたよ!って行きの飛行機の中でYちゃんに説明したんだ。

だってさ、宮之浦岳ピストンと縄文杉ピストンて効率悪すぎるて。特に、縄文杉見るためだけに往復20km歩くなんてオレには納得いかなかったんだ。で、バス路線と睨めっこしてたら閃いちゃってさ。

淀川登山口→宮之浦岳→縄文杉→荒川登山口と来てバスで安房に戻って、翌日、安房からバスで紀元杉行って、そこから1.5km歩いてレンタカーを回収する、と。

ま、普通にタクシーで荒川登山口→淀川登山口までの13kmを運んでもらえば何の問題もないんだけどね。それか、2年前のオレなら13kmランで行って回収するんだけどな😆

ついでに書いておくと、空港隣の案内所のおばちゃんのお勧めで荒川登山口からの帰りのバスのチケットも買っておいたんだけど、これが後になって効力を…


前書きばかりで進まないけど、そんなわけで、5時10分、淀川登山口から入山する。


いかにも屋久島の山だ、って雰囲気の屋久杉のデッカい根が絡まったアップダウンのコースを行く。ある時は根の形状を生かしながら、またある時は階段が設置されたり、って登山道だ。

そこそこ歩きでがあって淀川小屋に着く。


ここまでの行程で数人とすれ違っていたので、この小屋泊まりしてたんだろうな。

小屋の外で一人朝食の準備?をしていて、小屋の入り口に一人いた。

中覗いてみたらシューズが7、8足あったんでまだ就寝中かもしれない。


すぐ先にはとーっても澄んだ沢水が流れていた。水には困らなそうだ。


登山口から40分歩いたのに標高はほとんど稼いでいない。この淀川コース、宮之浦岳までの標高差は600mと小さいけれど距離が8kmもあるから思ったより大変なんだ。

標高上がってくると植生が変わってきて咲きだしたシャクナゲもあって癒されてくる。


展望台の看板に誘われて行ってみたらトウフ岩眺めるだけのだった。


少し登るとまた展望台の看板が…

あまり期待しないしてなかったが、今度のは露出した岩の上からの素晴らしい眺めだった。


さらに登ってから少し下った平地が小花之江河で、もう少し行った所に花之江河があった。まあ湿原みたいなものだろう。

本土のアルプスの湿原のような高山植物は咲かないんだろうな…


花之江河から10分も登ると黒味岳への分岐があった。ザックが5、6個デポしてある。皆さん身軽になって登るんだね〜

けどオレはトレランのような装備だから問題なしだ。


黒味岳の山肌がカラフルに色付いてるのは何だろう…

と、ワクワクしながら登っていくとピンクのツツジだった。


ん?

ミツバツツジに似てるけど九州だからもしかしたらミヤマキリシマ?って思って、他の登山者に次々と聞きまくったんだけど誰も知らなかった。

で、宿に戻ってからネットで調べてみたらヤクシマミツバツツジという固有種だと分かった。


寄生して咲いてる個体もあった。


こういうサプライズが一番嬉しいね!

あとヒメイワカガミも咲いてたね。


いや正式にはヤクシマヒメイワカガミと呼ぶらしいね。

これらの花って黒味岳でしか見かけなかったんですっごく感動したわ。

やっぱ岩場の山って何かが違うな!


さ、では黒味岳最後の登りへ