雪山でのテン泊はここまで0勝3敗。

この場合での勝敗とは睡眠のことだ。

雪山のテン泊では雪の上でのテント設営となるので、シュラフはもちろんマットが重要となる。

〝そんなこと分かってるさ!〟

っていいながら、今まで安物のごく普通のロールマットだった。だから寝てるうちに冷気が背中から忍び寄ってきて、部分的にカイロ入れても寒くて眠れなくなってしまうんだ。

そこで自分としては清水の舞台から飛び降りたつもりでエアーマット買ってしまった。ちょっとしたダウンシュラフ並の値段するけど仕方ないし。それと重さやガサも気になったけど全ては〝快適睡眠のため〟で割り切った。


さて、買ったはいいが使う機会がないまま5月連休が迫ってきた。5月連休の人混みは避けたいのでそれまでになんとか…

と思ってたら絶好の気象条件がやってきた。月の具合も悪くない。というか、ここ逃したら月明かりの夜が半月続いてしまうわけよ。

山行前日、ネットで燕山荘のテン泊予約入れ準備完了!

装備はなんやかんやで18kgになってしまった。これに食料プラスされるから19kgか…

これって35年ぶりの20kg級だぜグラサン

20代の頃、5月連休の涸沢のテン泊で35kg担いだ経験あったなあ。。

あれ地獄だった。

ソロなのにテントはエスパースの2〜3人用で、シュラフだって化繊のだから2kgあったし、おまけに登攀具だからな。

でもそのあと、前穂北尾根〜奥穂で戻ってそのまま下山したんだから若さは最大の武器だ。自分のことなのに同じ人間と思えないやびっくり

ま、そんな思い出が悪戯して〝この程度のこと!〟ってなるからね。


さて当日(4/27)、ゆっくり目の5時に家を出る。平日の高速は高いから節約するため藤岡ICまでは下道で。そこから下仁田ICまで高速使う。下仁田からR254で三才山トンネル抜けてそのまま中房温泉まで行く。実質4時間10分だった。

フルで高速使えば3時間弱。でも高速代はプラス4000円以上かかるからお一人様ならこれでヨシ!かな!?


車は第一駐車場に普通に置けた。

当たり前か。

でも八割方埋まってるんだから人気あるよね〜

あらためてザック背負ってみるとその重さに閉口する。重さ、というより首から肩にかけて食い込むような、最近経験したことのない辛さかな。

「これ背負って標高差1300m登るんかい😱」

とにかく一歩一歩進むしかないんだ。


中房温泉周辺はまさに芽吹き時だった。

タラの芽が旬を迎えようとしといた。

コシアブラは新芽が頭を出そうとしてるくらいだからもう少し先かな。

でも、

「やっぱ春が早そうだ!」

そんな中、まずは第一ベンチ目指して行く。

途中で下山してくる人と少し立ち話。

昨夜の燕山荘泊まったのその人だけだったらしい。暴風雨だったからね!

だからテン泊も0だった…

今日はどうかな!?

駐車場の車の数からしてそこそこはいると思うが…


第一ベンチ着くと先行者が休憩していた。

挨拶だけしてオレは素通りする。

ここまでトレラン装備なら15分ほどだが、30分かかっていたな。とはいうものの標準はたしか40分だから思ったよりいいペースなのかも!?

第二ベンチまでの登山道は、所どころに残雪でてくるものの登るのに影響はなかった。無雪期そのものだ。そしてやはり30分ほどで着いた。

水分補給だけして第三ベンチへ。

残雪の比率高くなってくるものの登るに全く問題なかった。

第三ベンチにも先行者。

なんかペース遅いんだけど自然に追い抜いていく感じになる。皆さんゆっくり登るんだなあ…

が、第三ベンチからペースダウン。アイゼンなくても登れるが、足の踏ん張りが効かなくなりそう。なので富士見ベンチからアイゼン装着する。ペースはさらにダウンしたものの何とか合戦小屋に辿り着けた。


昨年のトレランの時は1時間15分だったから今回はスゲー遠く感じたよ。なんせ3時間もかかってたからてへぺろ

合戦小屋は、ここまで来れば、って所だよね。でもこの時ばかりは〝テン泊山行はもう嫌だ!〟って思いながら登ってたな。

いや、この時だけじゃなくて、この先ずーっとだったかも…

小屋は平日だから無人だった。

でもテーブルと椅子は普通に使えるようになってた。

先行者はひとりだけ。

あまりに疲れてるので10分ほど休む。

食べることも忘れていたので少し腹に入れる。これ重要なことなんだけど意識しないとできないんだ。


小屋から展望台までのつづら折れも積雪期は直登になるんだね。程よい傾斜なんだけれど重荷ではキツいね!

ここで先行者ひとり抜いて、さらに上にいた二人組にも追いついてしまった。ペースは確実にダウンしてるんだけどな😅


登り切った小ピークからは展望抜群の雪稜が続いていて、体力に余裕があったら快適なんだろうな…

燕山荘、すぐ先に見えてるし。

少し歩いては息整えて、

その繰り返しで、

自分的にはほぼ牛歩で進んでるイメージしかなかったよ。

前行く人もスゴ〜く辛そう🥵


そして、最後、小屋に続く階段登り切った先に絶景が待っていた。


登山口から4時間30分、時間以上に長かった気がした。たぶん長時間の登山慣れしてなかったからだな。

とにかく疲れた。

何もしたくなかった。


テン泊の手続きして、

テント設営して風除けブロックだけ積んでから遅いお昼にした。といっても時刻はすでに16時になっていたからタイミングズレたなびっくり


一夜の我が家。


そして我が家からみた燕山荘

ちなみにテントは4張りだった。


そして持参した35缶のレモンサワー(余計なものを)飲んだら眠気がきて少し昼寝したらしい。

このまま寝られるだけ寝てれば良かった…

少し落ち着いたので小屋まで酒調達しに行く。すると生ビールがあると酔っ払い

もうこうなると衝動的に買ってしまうわけよ。

でも買って失敗したことにすぐ気づいた。

「あ、今飲みたいわけじゃなかった滝汗


夕飯のお供にするはずだったお酒が、

お酒のお供に夕飯食べることになってしまった。

これ同じように思えるけど時系列的に全然違うんだ。

アーベン眺めてから、ゆっくりお酒飲みながら夕飯を…

これが、

とりあえず夕飯食べてからアーベンタイムになってしまう…

その結果、

生ビール飲んで飯食ったら何もする気なくなったし煽り




でも来たんだからと一応日没の写真だけ撮った。

もう何もやりたくない。

外は寒いし星の写真なんて撮りたくない。

眠くはないけどやることないからとりあえず寝よう!

19時寝る。

さーて、その後は…


続く