久々に穏やかそうな天気なので黒檜山まで雪遊びに出かけた。

イグルー作ろうと思ってね!

ま、2時間もあれば完成するだろう・・・

行くときとはそう思ってたんだ。

 

で、登る前ににかなり深刻なトラブルがあってさ、

出鼻くじかれだんだ。

いつものようにタイヤにチェーン巻いて凍結道登っていくんだけど、

アクセル吹かしても登っていかないんだ。

“えーなんで?”

しかもハンドル取られるし・・・

路面のアイスバーン酷いんかなあ~

なんて不安になりながらも、何とか黒檜山駐車場についたんだ。

そして、何気にタイヤ見ると、あるべきものがないんだびっくり

左前輪のチェーンが見事に消えている・・・

“マジか!!”

ここで少しパニック。

帰りの下り大丈夫か・・・(オレの2駆でノーマルだし)ガーン

チェーン見つからなかったら買わなきゃならないな・・・(またメルカリかい!)

 

そんなわけで、正直なところは登りたい気分じゃなかったんだな。

でも、せっかく来たんだからと、気を取り直して登りだすことにしたグラサン

 

久々の真っ白な黒檜山だね!

すっごくいい。

 

霧氷もいいんだけど、頭の中は帰りの不安でいまいち楽しめない感じ。。

 

 

富士山もご機嫌だ

 

とりあえず山頂踏んで

 

稜線を絶景ポイントまで歩きながらイグルー作るポイント探すことにした。

 

理想は絶景ポイントだったが、

行ってみて、“こりゃダメだ!”と分かり、

歩きながら目をつけておいた、稜線の雪庇が発達しているところに決めた。


まずは整地して、次にブロック並べる円を下書きして、ブロックを切り出して・・・

几帳面な人なら手順通りやるんだろうが、オレはぶっきらぼうでせっかちマンだからすべて省いて成り行きだ。

遊びっつーのはそこがいいんだから。

だから、

適当に踏み固めてから、

こんな感じ、で足で線を入れる。

イグルーのサイズ感なんてその時の気分だ。

(それでいつも後悔するんだけど)

 

位置が決まったら円の内側を掘りながらブロックを切り出す。

外側で作業してもいいんだけど、掘り出して(みかん掘りみたいな感覚)いくほうが積む高さを低くできるからね。

問題は程よい大きさのブロックを切り出せるかだ。

基礎の部分は、理想的には30cm×30cm×50cmだが、そううまくはいかない。

今回もここでつまづいて、まともなブロック切り出せなかった。

慣れてくるとスノーソー(ホームセンターで売ってる刃渡り30cmののこぎりがいい)を雪面に入れただけでどんなブロックになるか分かるんだ。

 

で、まあ2時間もあれば完成できるだろう・・・

ってはずが、飲まず食わず休まず3時間やってこれだけしか積めなかったショボーン

 

登りだしが遅かったからすでに15時となり、帰りの運転も気になるので、

出入口だけ作って作業終了にした。

 

遊びだからいいんだけど←言い訳

結果からいうと、中が広すぎたんだな。

4人が泊まれるサイズになってるし。

でもこれはこれで納得した。

大は小を兼ねるからなグラサン

 

そんなわけで下山。

あとは不安な凍結道の下りの運転だけとなった。

路面の雪や氷はだいぶ溶けていたんだけど、日陰はコチンコチンだから怖いね!

まずは大沼から峠にかけての登りだ。

片輪チェーンだから片側の駆動輪は空回り状態、しかしアクセル踏み込まないと登っていかないから乾いた路面で突然急発進するんだゲッソリ

ヤバいよね!

で、登りは乗り切ってあとは下りだけ。

ここが最大のピンチ!と思ってたんだけど何てことなかった。

ハンドル取られる所も少しあったけど、普通にゆっくり下ったら大丈夫だった。

そして、問題の失くしてしまったチェーン。

目を皿のようにして運転してると、姫百合駐車場の少し上の路肩にあったよびっくり

誰かが片付けてくれたのかなあ〜

傷はあるけど使えそう。

これですべての不安が吹き飛んだ!

そんな顛末だった。

でも、こういう経験しとくのも悪くないな!

ってのは無事下れたから出てくる感想なんだけどさ。

 

無事下りきったら、

今度はイグルー未完成の未練が残ってしまった。

どうする?

明日も行くか!

 

そんな翌日、

1時間だけ早く家を出て、

しかし通勤時間帯に引っかかってしまい着いたのは9時半と前日より30分しか前出しできなかった。

なぜ早めたかというと、2時間以内に完成させ早めに下山して日帰り温泉入って帰宅というプランがあったから。これで夕方前には帰宅できるだろう、そう考えていたのだ。

とりあえず山頂にご挨拶してすぐに現地へ。



そして作業を開始する。

2時間で・・・

いやいや延々とブロック切り出し、薄く削り、そして折れる煽りその繰り返しで時間ばかりが過ぎていくんだ

気が付けばお昼を過ぎ、といって天井は直径1m以上開いたまま😩

長さ50cmのブロックが切り出せれば一気に塞がるんだけど、いい雪質に当たらない。

15時になってようやく直径が50cm位まできた。

こうなると先は見える。

最後はブロックを切り出す、というより、雪庇の風にたたかれ硬化した部分をスコップですくい、ノコでやさしくさばいて薄く切っていく。丁寧にやらないとすぐに崩れてしまうよ。

この要領で天井に蓋をして15時40分完成。

時間なくて外壁を新雪でお化粧したり、内装に手を入れることはできなかったけれど、5時間ぶっ通しで頑張ったなあ。。

 

中から天井の様子。

もう少し中を掘って整地すれば4人寝られる広さはある。雪固めてテーブルやイス作ったり、やりたいことはまだ沢山あるんだ。

 

ようやくコーヒータイム取れた。

インスタントだけれど絶品だったな!

ラーメン2日間ザックに入れたまま持ち帰りとなった。

これだけ悔いが残った。

 

下山したら日が沈みかけていた。

途中で夕陽見るために登る人とすれ違った。

お泊まり装備+星空撮影セット持参も良かったな!と思ったり色々感慨深いものがあった。

日帰り温泉はもちろんボツ。

疲れ果てて帰ってきた。


いや2日間よくやったなあ~

8時間飲まず食わず休まずで雪遊びなんて、我ながら感心する。

この集中力違うとこで生かせないものかなあ、

なんて、

でも遊びって、

子どもだけが楽しむものじゃなくて、

大人だって、年寄りだって夢中になれるんだよな。

やっぱりオレは雪が大好きなんだ口笛