●五官王(ごかんおう)

(※画像は文化遺産オンラインより) 奈良国立博物館所蔵 「五官王図」)

 

亡者の審判を司るとされる「十王」の中の一尊。

五刑(鞭打ち、杖打ち、強制労働、島流し、死刑)の刑罰を

司り、理の無辺際(果てしなく広いこと)を表す尊。

 

本地仏は普賢菩薩で、亡者の四七日(死後28日)に於ける

審判を司る。

身に法衣法冠を着け、理知の相を表す。

==============================================

 

 

「十王」の4尊目です。ニヤリ

 

 

 

 

度々書いておりますが、「十王」とは亡者を審判する

十名の王のことです。

詳細は一尊目の「秦広王」を読んで頂きたく。凝視

 

 

 

(※画像は文化遺産オンラインより) 奈良国立博物館所蔵 「十仏十王図」)

※ 色はこちらで補正してます

 

 

 

 

さて、自分が参照している本は相変わらず上記程度ですので、

この尊もネットからの情報で補填いたします。口笛

 

 

 

 

亡者の死から二十八日目の裁きを司る尊であり、

五官(五感と概ね同じ)が元となった悪行を吟味し、また

主に「妄言(嘘)の罪」について裁くのだとか。

 

五官王は「業の秤」という天秤を有しており、一方には

50丈の大石が乗り、もう一方に罪人を乗せて罪の重さを

量るとされ、罪が重い程に秤は罪人の方へ傾く。

 

 

というようなことが書かれてありました。真顔

 

 

 

 

 

まぁ人間は大なり小なり嘘を言ったことがあろうかと――

 

ただ、

それによってどれくらい人を傷つけたかで罪の重さが変わると

いうことのようですので、巨額投資詐欺とか特殊詐欺などを

働いた人は、軽々と片方の石が持ち上がることでしょうね。真顔

 

やせっぽちな亡者がそんなだったら最早コメディですな。

該当する輩は実際いるんでしょうけど。ニヤリ

 

 

 

 

 

 

十王の話は、中国発祥の創作っぽいですけど、ただ量子力学を

信じれば数多の人々による長い信仰による認知によって、具現

している可能性は大いにあるかと思います。真顔

 

認知による具現化に関しては否定的な方もいらっしゃいますが、

かのアインシュタインでさえ、そういうことが稀にあると認め、

必ずしも否定できるものではないとしてるようですし。真顔

 

 

 

具現化すれば共有のものですので、「自分は認知してないから

大丈夫」などは通用しませんので、まぁ悪行はしないがマシですな。凝視

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご利益に関しては、

これまでも書いてきました通り、十王信仰が閻魔大王の信仰と同一視

されていたとのことですので、閻魔大王との結縁が十王との結縁に

代わるかも知れません。真顔

 

 

ちなみに、五官王の審理の次は、五七日目(死後35日)に

閻魔大王の元での審理が行われ、そこで亡者の輪廻転生先が

決定されます。真顔

 

 

閻魔大王に関しましては上記の如く既に記事をUPしてますので、

次は六七日目(死後42日)の審理を行う変成王をUPします。