●摩和羅女(まわらにょ)
(※画像は「仏教珍籍刊行会」発刊 『新纂仏像図鑑. 天之巻』より)
「薩遮摩和羅」ともいう。「観音二十八部衆」の中の一尊。
千手観音の信奉者を守護する尊であり、千手経には
『我れ薩遮摩和羅、鳩闌単吒、半祗羅を遣わし、常に
受持者を擁護せしむ』とある。
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以上のような尊です。
自分が参照した本には、この程度の記述しか無かった
のですが、ネット上にはもう少し情報があり、
サンスクリット語で「マハーバラ」。
インド神話に登場する地母神で、長い頭髪を垂れ流して
フードを被った老女神
――なのだそうです。
という情報ばかりで、これ以上の情報はみつからないので、
そりゃあ仏尊としてマイナーですわね・・・・。
しかも、上の画像は髪を垂れ流してもなければ、フードも
被ってなければ、老女神っぽくもないですな。
ちなみに、上記にある「半祗羅」は「散脂大将」のことですが、
「鳩闌単吒」はwikiによると「十羅刹」の中の一尊のようです。
十羅刹は追々ブログでも上げる予定ですが(真言不明枠
ですけど・・・)、その中に鳩闌単吒という別称の尊は見つけ
られなかったので、wikiが間違ってるかも知れません。
まぁ、ご利益は千手観音の信奉者に限ってですが「守護」という
ことになりましょうか。
真言は不明ですが、印は普通に合掌で良いようです。