●計都蝕神星(けいとしょくしんしょう)
(※画像は「仏教珍籍刊行会」発刊 『新纂仏像図鑑. 天之巻』より)
彗星のことなり。
これ陰星にして、一には蝕神尾と名付け、一には太陰と
名付け、首隠れて見えず。
人もし、この名に臨めば、官もっとも多く、逼塞し官を
求めて遂げず、憂い、疲病多しという。
三面忿怒相にして半身を雲の上に現し、髪立ち、各々
三蛇が首を擡ぐ。
この星の形を書き深室に於いて供養すれば、禍を廻して
福を為すという。坤(ひつじさる)に向かってこれを供う。
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今回は九執の「計都」です・・・
説明文にある通り「彗星」のことです。
※九執の以前のまとめは以下に(↓)。
彗星は「ほうき星」と呼ばれ、昔から凶事の前触れと
されてきました。
当然ながら九執の星に於ける善悪では「悪」になります。
とはいえ、彗星などという何十年に一度しか来ないような
ものを占星術の星の一つに数えてどうすんだ?って感じは
あります。
ただ、「ほうき星」と呼ばれていたということは、尾を引く
さまが見えてたってことですよね・・・・
縦しんば、1回くらいは十分それが見える距離まで接近
してたとしても、2回3回と同じような距離だったとは考えにくい。
だのに、占星術の星として数えられているということは、都度
確認されていたということになるわけで・・・・。
昔の人、どんだけ目がいいんだっていう。
・・・ともあれ、
仏尊としては釈迦如来が当てはめられています。
数え年で
8歳、17歳、26歳、35歳、44歳、53歳、62歳、71歳、80歳、
89歳、98歳の者がこの星の影響を受けるとされ、この年は
万事につけて宜しくない年とされ、特に春・夏は災難や
損失に注意すべきとされています・・・。
まぁ、彗星などという滅多に来ない星に毎年どれほどの
影響力があるのやらって感じはしますな。
真言は、
「オン・バサラ・ケイト・ノウ・ノウキ・サタラ・ラジャヤ・ウン」
です。
ちなみに以前UPした真言は
「オン・ケイト・シリ・ソワカ」
でした。
印は以前にUPしたものと同じで良さそうです。