●蝎宮(かつきゅう /かつぐう)
(※画像は「仏教珍籍刊行会」発刊 『新纂仏像図鑑. 天之巻』より)
「天蝎宮」または「蝎蟲宮」とも。
サンスクリット語では「Vrscika」。
太陰暦で立冬より小雪、太陽暦で11月21日頃まで、
太陽は蝎宮に座す。
胎蔵界曼荼羅では西方に位し、その形は蝎なり。
『宿曜経』に曰く「低の一足、房の四足、心の四足、
螢惑(火星)に位する。その神、蝎の如し、故に
蝎宮と名づく」とする。
その主事を言えば「多病尅禁分のことを司り、もし人、
生まれてこの宮に属すれば、病饒く薄相悪心にして
妬忌を事とするべし。病患を司る任に合す」と。
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今回は、
西洋占星術でいうところの「天蝎宮=さそり座」です。
説明を読むに、医療に関する才に秀でているとしてますね。
理由は書かれてませんが、元になったギリシャ神話では
ガイアが放ったサソリはオリオンを刺し殺してますので、
オリオンを刺し殺すほどの毒を持ってるなら逆もあり・・・的な
感じでしょうか・・・。
他に思い当たらないので、そうだとしたらなんか飛躍しすぎ
な感じが・・・。
もののついでに書きますが、
本から引用した上記のサソリの絵はちょっと酷いですね。
※仏教に於けます十二宮の説明は、「獅子宮」で書き
ました通りですので、そちらをご参照ください。
今回の真言で考えられるご利益は、
さそり座の方を守護する、或いは、
さそり座の時期に吉を呼び込む
と思われます。
wikiにありました真言は、
「ノウマク・サマンダ・ボダナン・ビリシャシカハタエイ・ソワカ」
印は不明のままです。
万一わかった場合には更新します。