●摩多羅神(またらじん)

(※画像は文化遺産オンラインより)

(島根県安来市の清水寺所蔵 「木造摩多羅神坐像覚清作」)

 

天台宗は常行三昧堂の守護神にして、「玄旨帰命壇

(げんしきみょうだん」の本尊。

また、京都太秦は広隆寺に於ける牛祭の祭神でもある。

 

元来はインドの神であるとされ、伝教大師(最澄)

入唐する際に伝えられ、また唐で修行していた円仁

(慈覚大師:天台宗3代座主)が帰国する船上にて声を

聞き、感得したことから比叡山に勧請された。

頭に幞頭(ぼくとう)を被り、狩衣を着て鼓を持った姿で

描かれ、その崇拝に依り往生が叶うとされる。

===============================================

 

上記のような神です。

外郭的なエピソードばかりで、肝心の神のエピソードは

探せませんでした。真顔

ただ、

wikiの内容によると三毒(貪欲・憎悪・愚痴)と煩悩の

象徴たる神なのだとか・・・。びっくり

なんかインドの神っぽいなぁと感じる反面、とても仏教とは

相容れそうにもない神という感じがしますが、ちゃんと日本の

寺院で祀られてるのですから不思議です。びっくり

 

 

とはいえ、やはり一部では問題になったようでして・・・・えー

 

 

先述しました「玄旨帰命壇」、これは天台宗の秘法のこと

なのですが・・・

実は、淫靡な方向へ堕落し過ぎた為に、江戸時代の元禄

年間に邪教であるとして禁圧され、典籍も焼却された

のだそうです。びっくり

 

秘法がどんなものかは分かりませんが、禁圧の理由である

色欲のみならず、金銭欲の方面でも問題があったようでして、

三毒の一つ「貪欲」に修法も傾倒し過ぎた故の、衰退だろう

ことは間違いなさそうです――ニヤリ

 

 

 

御利益ですが、

 

その最たるものとして「六ヶ月延命させる」というものがあり、

臨終にある人間の精気を吸いにやって来る悪鬼を調伏する

力があるのだそうです。びっくり

 

加えて「御願円満」・・・

これは、現世利益の一切を叶えるという意味でよいかと。

まぁ、煩悩を具現した神ですからねぇ。ニヤリ

畏まった固い話抜きで、欲望の赴くままに御願い事をしても

存外聞き入れて下さるかも知れません。ニヤリ

 

とはいえ、

人として堕落しない程度の願いにしましょう――えー

 

 

 

また、

19世紀に北関東で広まった「摩怛利神」信仰というものが

あるようですが、この摩怛利神と摩多羅神が同一神かどうかは

不明のようですが、現代では同一とみる向きがあるようです。真顔

 

であれば、

摩怛利神の御利益である「疫病退散」の御利益もあるかも

知れません。ニコニコ

 

 

 

 

 

 

真言は、

オン・コロコロ・シャモンダ・ソワカ

 

 

 

印は不明ですので、合掌ででしょう。

 

或いは、

上記の像のように右手を施無畏印のようにして、

左手を影絵のキツネの形のようにすると良いかと。ニコニコ