●阿弥陀仏 根本陀羅尼 (あみだぶつ こんぽんだらに)
(※画像は、文化遺産オンラインから)
(三重県四日市市堂ヶ山町の遠生寺所蔵 「木製阿弥陀如来坐像」)
その名の通り、阿弥陀如来の功徳を得るための陀羅尼。
真言の中に不老不死の霊薬の名「甘露(アムリタ)」が10度
出てくることから、『十甘露呪』、『甘露陀羅尼』とも称される。
精霊回向や施餓鬼供養にも用いられるが、真言宗の法要では
『理趣経』に続いて唱えられる光明真言と共に重要な役割を
担い、1回から3回唱えれば、たちどころに亡者の生前の罪障が
消えるといい、また1万回唱えれば菩提心が不壊となり、臨終に
際して阿弥陀如来が億万の菩薩を率いて現れ、極楽浄土の
上品上生に導かれて、そこで菩薩になるという。
以前、阿弥陀如来の項でも大呪としてUPしたものです。
そちらとは別の本からの記載ですので、おそらく参考に
した経典による違いや(今回のものは『根本秘密神呪経』
からとのこと)、発音の日本語による活字化の異なりで
けっこう違いが出てます。
今回は、そのもう一方の本の記載に準拠しましたので、
以前のものと比べてみて本来のサンスクリットの発音を
何となくでも想起できれば、より効果はあるかも知れません。
「ノウボウ・アラタンノウ・トラヤヤ・ノウマク・アリヤミタバヤ・タタギャタ・アラカテイ・サンミャク・アリヤミタバヤ・タタギャタヤ・アラカテイ・サンミャク・サンボダヤ。
タニヤタ・オン・アミリテイ・アミリトドバンベイ・アミリタ・サンバンベイ・アミリタ・グルベイ・アミリタ・シッデイ・アミリタ・テイセイ・アミリタ・ビキランテイ・アミリタ・ビキランタ・ギャミネイ・アミリタ・ギャギャノウ・キチキャレイ・アミリタ・ドンドビソバレイ・サラバラタサダネイ・サラバキャラマキレイシャ・キシャヤウ・キャレィ・ソワカ」
光明真言も生前の罪障を消す効果のある真言でしたが、
こちらも同様です。
ただし光明真言は除霊の効果がありましたが、こちらは
そのような効果は言及されていません。
とはいえ、阿弥陀様の御利益「病気平癒」・「息災延命」は
短い真言の「オン・アミリタ・テイゼイ・カラ・ウン」を唱える
よりも強力に得られるのではないかと――
いや、案外変わらないかもしれません。
そういうのって結局、信心次第なのかも。
印は、通常の真言と同じく 阿弥陀印です。
唱えて頂いている動画。
これだけ長いと有り難いですな。