●一字金輪 (いちじきんりん)
(※画像は文化遺産オンラインから)
(東京国立博物館所蔵「一字金輪像」)
別名は「一字金輪王」、若しくは「一字金輪仏頂」。
サンスクリットでは「エカ・アクシャラ・ウシェニシャ・
チャクラ」といい、仏頂尊(仏の頭頂部を仏の一つと
観念したもの)の一尊であり、如来の発した梵字
「ボロン」(↓)を神格化したもの。
このボロンの文字一つに、全ての仏や菩薩の功徳が
集まるとされる。
そのため密教の修法、祈祷の本尊として最強奥秘の
尊とされ、天部や明王に祈願しても叶わない所願を
成就させるべく、最後に本尊とする一尊である。
本尊とする「大日金輪」とがある。
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真言を神格化するのはまぁ納得ですが、如来の頭部すら
仏になるとは・・・・。
生首みたいで、気味のいい感じはしないですな。
まぁ像は、ちゃんと全身が描かれて、概ね曼荼羅の形で
描かれるようですけど。
願いが叶わない際に、最後の最後に頼るという事で、
その霊験は相当に強いことでしょう。
実際、真言宗では、一字金輪の霊験はあまりに強力に
過ぎ、他の修法が無効化されるとのことで、東寺の
最高位の人物にのみ修法が許されたとのこと。
御利益も「所願成就」、
どのような願いも叶うのだとか。
ただ逆に、それだけ追い詰められた状態でないと叶えて
頂けないかも知れませんけども。
本当のピンチにならないとウルトラマンが力を貸して
浮き彫りとされた設定ですが)。
真言は
「ノウマク・サンマンダ・ボダナン・ボロン」
印は、親指と人差し指・中指は見たままです。
見えない薬指と小指は折り曲げて、第一関節から
第二関節まで同士を合わせます。
唱えて頂けている動画・・・
ボロンボロン言うてはるだけですけども・・・。