●金剛薩埵(こんごうさった)
(※画像はwikipediaから)
別名を「秘密王」。
大日如来より直接に秘密の教えを受け、これを龍樹
(2~3世紀頃の学者)に伝えたとされる密教の第二祖
たる菩薩。サンスクリットでは「ヴァジュラサットヴァ」。
ヴァジュラとは短い棒の両端に刃を付けた古代の武器
のことで、古代インド神話に於いては天帝インドラの
電撃器の名である。
その堅固さから最も硬い金属(若しくはダイヤモンド)を
意味する「金剛」と訳される。
サットヴァは「人」と訳されるが、その読みの音から
「薩埵」とされた。
金剛薩埵は即ち、「金剛を持つ者=勇猛なる者」と
いう意味になり、「大勇金剛」とも称される。
あらゆる人を発心させ、人気の知恵を聞かせる菩薩
であるため、普賢菩薩と同体ともされる。
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菩薩ながら、特殊な立ち位置の一尊です。
胎蔵曼荼羅では中央の「中台八葉院」の右隣、
「金剛手院」の主導として、金剛界曼荼羅では
右上の「理趣会」の主導として、それぞれ中央に
位置する存在です。
薩埵と菩薩は同じ意味ですが、敢えて薩埵とされたのは
それだけ重き存在ということからなのでしょうかね。
ただ、御蔭で気付かないまま菩薩の流れから
外れてしまいましたが・・・。Σ(>Д<)アウチッ
御利益は、具体的には書かれてませんでした。
ただ、普賢菩薩と同じ性格ということですので、
だとすれば、
「増益」、「延命」、「修行者守護」、「女性守護」
ということになりましょうか。
真言は、
「オン・バサラ・サトバ・アク」
印は、
拳を握り、人差し指の先を親指の爪に当て、
左手は伏せ、右手は掌側を顔に向けるとのこと。
唱えて頂いている動画。 すごい久々な気が・・・。(;^ω^)