●帝釈天(たいしゃくてん)
(※画像はwikipediaから)
密教に於いて十二天の一尊、且つ四天王の一尊。
元はインド神話の「シャクロー・デーバーナーム・インドラ」。
「インドラ」とは天主、帝といった意味。
帝釈天は宇宙の中心「須弥山(しゅみせん)」山頂の
喜見城(もしくは善見城)に住まい、忉利天(とうりてん)を
支配する。忉利天の下には四天王天があり、四天王は
帝釈天の命によりこの世へ降り、人々の善行・悪行を
帝釈天に報告する役目を担う。
また、釈迦が悟りを開いた際、その内容の難解さ故に
釈迦自身が広めることを躊躇ったのを諭したのが
梵天と帝釈天だとされる。
古代インドのヴェーダ神話によると、インドラは天空の
支配者であり、2頭立ての黄金の戦車、若しくは象に乗り、
金剛杵をとって毒龍ヴリトラやアシュラの軍勢を退ける軍神
として、また風水を支配し、雨を降らすため豊穣の神として
崇められた。
ただ後年になると、3大主神よりも地位を低くされ、
女癖の酷さから全身に1000もの女陰を生じさせれるという
屈辱的なエピソードまで作られている。
インド神話でも何ぞかの価値を上げるために、
上の存在を貶めるということをしているのですね。
女陰1000個・・・うぅむ、深く言及していいものか否か・・・。
ともあれ、本来はインド神話最強の神様でしたので、
御利益もそっち系です。
「戦勝祈願」に「
ただ、「日天・月天・宿曜の加護が得られる」というのがあり、
天の運行や日毎に変わる吉凶に対しての加護が得られるようです。
また、
帝釈天と言えば、「男はつらいよ!」の主題歌に、
「帝釈天で産湯を使い~」というフレーズが出てきますが、
その産湯というのは、『柴又帝釈天 題経寺』の御神水でして。
この題経寺さん、恋愛成就・不老不死に御利益があるのだとか。
飲む御守りなどもあるようです。
神仏分離って・・・。
真言ですが、
「ナウマク・サマンダボダナン・インダラヤ・ソワカ」
または
「オン・インドラヤ・ソワカ」
もしくは
「オン・インダラヤ・ソワカ」
印は、なんか陰陽師がよくやるヤツっぽいですね。
(あちらは指を組んでませんけど)
唱えて頂けている動画はありませんでしたが、
柴又帝釈天での御祈祷の動画がありました。