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シルベチカの日記より>
ゼラニウム様の強い希望によって
私達(シルヘ"チカ·ソフィ·木蓮·ゼラニウム)はお城の地下に行く事になりました
地下の奥深くに続く長い階段を降り
長い地下通路を抜けかなり深い所まで潜ったらやがて広い空間に行き着いた
お館様が「この地下には広い部屋が有るんだな」
と言ってランプを壁にかざすと本が壁一面にビッシリ敷き詰められて居る
「これは凄い」
「驚いたな」
と口々呟いた
「これは優に一万冊は有るな」
「こっちには巻物が大量に有る」
「こっちには手書きの書簡が
日記みたいだ」
「さてどんな本が有るのかな?」と言って
お館様が一冊手に取って開いてみた
凄いホコリとカビで咽せてしまわれた
私が
「お館様ぁ~これは何が書いてあるのですか?
(ソフィ)
難しいので読んで欲しいのですが宜しいですか?」
「そうだな。
これは歴史書かな?
違う時事ネタの雑誌だね
しかも、これはあの時の【血盟祭クランフェスト開催】の記事だ剣術試合出場者の名簿も載ってる
ラファエロが優勝予想筆頭か懐かしいな」
お館様が涙目で読み耽っておられる…
どうしたのかしら
私が覗き込むと見覚えの有る顔が
「これはゼラニウム様?」
「え?あ、違うよ
これはラファエロと言ってゼラニウムの御先祖様だよ」
「本当だ私に何と無く似ているな
やっぱり血族なだけ有る」
「シルベチカ これを見てごらんソフィ殿も載ってるよ」
「本当だわ
今と全く変わらないお美しいお姿で
流石、永遠の命ですね」
「こっちは血盟議会新聞だ」
皆さんが口々に興味の有る書物を手にされてましたが
「おかしいな…どれも200年前までしか無いな」
と、
手に取る書物の異変に気付いた時私達は
思いもよらない事件へ巻き込まれるのでした