14*百合の忠告*【一人ぼっちのリリー】 | (注)†LILIUMの秘密の花が綻ぶログ†妄想小説は伏線を張り巡らせているのでテーマから①から投稿順にお読み下さい

(注)†LILIUMの秘密の花が綻ぶログ†妄想小説は伏線を張り巡らせているのでテーマから①から投稿順にお読み下さい

このブログではTRUMPシリーズの気になった点や
妄想を交えた仮説を中心に書いて行きたいと思います

銃で何度撃たれてもも死なないって…永遠の命を持った吸血種…TRUMP…


「それでね、あの方が私を安全な所に送ってくれた後


去り際にこんな事言ってたわ

『永遠に枯れない花の楽園を作るんだ』って」

『永遠に枯れない楽園…それはあの時私が壊したから…』

「あ、そうだ、あの方に頂いた絵本が有るのよ」

「絵本?」

「これよ」

「【或る庭師の物語】…」

「永遠に枯れない花を作ろうとした庭師のお伽話だって
 彼はこの庭師の様になりたいのね~」

「昔、私この本、持ってたの…」

「へー、
 ヴァンプ社会では結構ポピュラーなのね」

「うん…私も或る人からもらったんだけどね…」


百合子の話を聞いて
頭に一つの名前が浮かんできた

そしてその名前が口からこぼれ落ちた…


「ソフィ,アンダーソン…」




百合子がソフィ,アンダーソンの名前を聞いて驚いた

「リリー!!
あの方の事知ってるの?」

「ユリコの話からすると多分彼はソフィだと思うわ
私がソフィの事の何を知ってるか分からないけど
でも私は有る目的でソフィの事を探してるの」

「あの方は今、何処に居るのかしら。」

「分からないわ…
 でも私は彼をどうしても見付けなければならないのよ
 そうでないと私の旅は終わらない」

「何だかロマンチックね
私も旅に連れて行って欲しいな~」

「ダメよ!!それは絶対に出来ないわ!!」

「どうしたのよ急に!
 私ももう一度あの方に会いたいだけなのよ!!」

「ゴメン、でも危険過ぎるの…
今日はありがとうね…

 私、もう行くわ
ユリコ…貴女と話が出来て楽しかった」


百合子の前から去ろうとすると
「待って!!行かないで!!」
後ろから抱き着いて引き留められた

「…もう遅いから泊まって行って!!」

「でも私が居ると迷惑かけるし
一日でも早く彼を見付けなくちゃ」

「でも私が彼を見たのはもう10年も前よ!!」

「今更急いでも変わらないから…
今晩だけでもお願い」

「でも」

「ダメ…行っちゃやだ…
折角出会えた、もう一人の私…」

百合子にとって10年かもしれないけど私が探してるのは1500年前からなのよね
だから今更慌てても変わらないから


「…分かったわ…
じゃあ一晩だけ…」

「良かった…」


私は百合子の押しの言葉に負けてこの屋敷に泊まる事にした