皆さまこんにちわ。
ねこミシンです。


今回は久しぶりに仕事備忘録です。

場所と時間の関係で、逆光撮影のお見苦しい画像ばかりです。ごめんなさいお願い




あるお店が仲介されて、
ジャケットのご依頼です。


ご本人にはお会い出来ませんでしたが、
見本と電話で詳細をお伺いすることができました。

が、
お急ぎだということで連休を返上しての作業になりました。


お預かりした見本がこちら下矢印


アジアンテイストのジャケットですうずまき

表地はザックリした木綿。
裏地は綿素材かなと思うほど滑りのない化繊地。



裏地の裾はフラシ仕立てでした。
ついでに袖口もフラシ仕立てでした。



変更箇所は、裾を15センチ長く。

それと、前で腕を組むと背中がきついので…とおっしゃる。


ん?と思って、普段お召しのサイズをお伺いすると、13号では少しきついと…。


でしょうね〜。


見本のジャケットにサイズ表示は付いていませんでしたが、とても13号以上のサイズには見えません…。

おそらくボタンを開けてお召しだったのではないかなと思われます。


なので、

15号原型を使用してパターン作成しました。

出来上がりと見本との比較下矢印


ハンガーに掛けてると余計に大きく見えますね滝汗


総裏なので15センチ長くすると、
ジャケットというよりちょっとしたコートでしょうか。


後ろ中心にタックがあるので、身頃の裾裏地はフラシ仕立てにしましたが、
袖は普通の仕立てに変更しました。



電話でのお声から少しご高齢のようでしたので、
肩ダーツ仕様にさせていただきました。

ピンぼけで見えにくいですが…。


9号ボディでは変なシワが寄りますね。

でも、これで肩と腕周りのストレスが少なくなるのではないかと思われます。



で、今回の失敗箇所下矢印



いやんアセアセ 
裾あるあるをやっちゃいましたドクロ

完全に吊り合いが狂って袋状になっています笑い泣き


裏地との糸変えがあったので、
同じ色で縫えるところは出来るだけ縫ってしまえと、
裾を早い段階で裾を縫ってしまったのがいけなかった…。

見返し部分下矢印


裾の方が少しパッカリング…もやもや

大島紬はパッカリングが起こりやすいので怖いです滝汗

これくらいかなと糸調子を合わせて
平置きでは大丈夫そうに見えても、

吊ると本性を現すことも…笑い泣き


上矢印これだけが原因ではなさそうですが、

とりあえず、直しました下矢印


ちょっとまだビミョーっちゃあ微妙ですが、

これ以上の調整は、また別のひずみが起こりそうだったので、

この辺りでご勘弁いただければと…アセアセ





今回お預かりした大島紬は、

水通ししても小ジワが取れにくい感じでした。

それと、

裁ち身丈(身頃裁断物の半分折り)が、
4尺1寸(約155センチ)という、
かなり短いお着物でした。

15センチ長くしたジャケットの身頃と袖を入れてギリギリ裁断出来ましたが

細かいところの柄合わせは満足にはできません。

でも、

着物に仕立てた段階で柄合わせされているので、前後中心だけはそのまま使えます。


そこは着物リメイクの良いところですね。




以上、

仕事備忘録  大島紬よりジャケットでした。


本日も最後までお付き合い頂き
ありがとうございました  m(_ _)m