お世話になっております。

2025年度GRAMPUS主将を務めました上田颯眞です。

日頃よりGRAMPUSへの多大なるご支援、ご声援をありがとうございます。
今年は創部50年という節目の年を迎え、サポーターの皆様と直接お会いする機会も多く、また多くの方々に試合会場へ足を運んでいただき、改めて応援の力を身に沁みて感じたシーズンとなりました。だからこそ、優勝という結果を残せなかったことを大変申し訳なく思っています。

10年アメフトをしていて思うのは、アメフトという競技は結果が全てだということです。「アイシールド21」でも言われている通り、アメフトという世界は、『敗者に敢闘賞はなく、勝者のみが栄光を知る世界』です。
この1年、主将として、また、1人のアメフト選手として東海制覇という結果のために行動してきました。

練習中は「目の前の相手に負けてたまるか」をモットーに取り組んでいました。僕はばちばち当たりあって熱く練習するのが本当に好きです。そこにアメフトの良さが詰まっていると思っています。ぬるい練習をしても勝てない。スローガン『UNLIMITED』を掲げ、限界を設けず取り組み続けました。

正直、全く完璧な主将ではなかったと思います。ハドルで話すのが本当に下手でずっと悩んでました笑。言葉を詰まらせてしまったり、脈絡のないことを話してしまったりと散々でした。皆に伝えたいことが山ほどあるのに、それがちゃんと伝わっているのかわからないそんな日々でずっと悩んでいました。しかし、どれだけ下手に話していてもチームメイトの皆が笑わずに僕の目をみて話を聞いてくれていた。これは僕にとっては本当に救いでした。背伸びせず、等身大の自分を見せ続けましたが、それでもついてきてくれたチームメイトには本当に感謝しています。

だからこそこのチームで、このメンバーで勝ちたかった。名城大学戦、中京大学戦は、このチームの詰めの甘さが露呈した試合でした。もっと早く気づけていれば修正できたのに、と思うことが山ほどありました。進んだ方向はあっていたが、ゴールまでまだ距離があった。『UNLIMITED』を体現しきれていなかった。悔しさが残ります。この感情は薄れることなく、死ぬまで忘れないと思います。

結果が全てだと信じていた分、やはり虚しいです。何も成し遂げることができず引退し、学生アメフトを失った自分だけが残されました。この4年間の意味を見出そうと、頭の中で自分を騙そうとしましたが、どうしても無理でした。引退後の1週間は魂が抜けたような日々を送っていました。
そう、自分はまだ何も成し遂げていない。まだ成し遂げてないのに何を腑抜けた顔でいっぱしのOBのような面しとんねん。そう思い直すのに時間はかかりませんでした。
正直、この先の人生で自分が何に熱中できるのか、まだ見えていません。「アメフトへの熱量を他に置き換えられへん」のなら、また社会人でアメフトやればいい。他に本気で打ち込みたいものが見つかったのならそれに熱量を注げればいい。
とにかくやると決めたことは『UNLIMITED』を体現して取り組みたい。
今の率直な気持ちです。


改めてご支援ご声援をいただいたサポーターの皆様に感謝申し上げます。
そして、10年間何一つ反対せずに自由にプレーさせてくれた両親には、本当に感謝しています。小6の冬に連れて行ってくれたアメフト体験会から僕のアメフト人生は始まりました。二人のおかげで最高の学生生活を送ることができました。毎試合、応援に来てくれてありがとう!

49代の同期のみんなにも本当に感謝しています。4年間毎日部活が楽しかったのは間違いなくこのメンバーがいたからだと思います。生まれ変わっても49代でアメフトやりたいです。本当にありがとう。これからもよろしく!

そして後輩たち。1年間ついてきてくれたのに優勝させてあげられなくて本当に申し訳ない。
実際に負けてしまうと、「あの時こうすればよかった。」「あの時に戻りたい」と思うことが無限に出てきます。ただ、やってる時は今が正しいと思って活動していたはずです。今年の中京名城戦を思い出して、常に「このままで大丈夫なのか」、「何が足りていないか」を考え続けてください。そうすれば来年は必ず勝てる!そう信じています。


長く拙い文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
ここから、創部51年目以降のGRAMPUSの新しい歴史が始まります。
何度も言いますが、結果が全てです。この数年間を払拭するかのような素晴らしい結果を残してくれると信じています。
僕にできることは何でもさせてください。全力でサポートします。