副業の福祉施設の話。
2年前に厨房(食堂)の雇用形態が大きく変わる。
以前は調理員も福祉施設の職員だった。
それが外部委託へ変更になる。
今まで勤めていた4人の調理員は、1人を除き退職してしまった。
外部委託によって、最大の問題は解決する。
その問題とは、調理員の採用。
慢性的な欠員状態で、一時期は本当に困ってしまい、弁当を外部に発注したこともあった。
今ではそれもなくなり、安定した食事提供がされるようになった。
そんな中、最近立て続けに2つの『事件』が勃発する。
別に食中毒を起こしたわけではない。
それは、日本人にとって当然のこと(常識)と思っていたことが覆されてしまった。
最近、施設長の考えで、熱いものは熱く提供し、冷たいものは冷たく提供したいと強く希望する。
その結果、温冷庫が配備された。
1つのトレーに半分が冷たい状態で、半分が熱々の状態となる。
食事が出来上がると、調理員は直ちに温冷庫に入れる。
1回目の事件は、ちらし寿司が暖かい方に入れられていて、熱々のちらし寿司が提供される。
私はとろみをつけたり、服薬用のお茶ゼリーを作ったりと食事前の業務を行っている。
その時に、温冷庫からトレーを引き出した時の驚きは今でも忘れられない。
ちらし寿司の皿が熱すぎて持てない。
これでは、食べると酢の匂いでむせてしまうのではないかと心配する。
急いで、管理者や調理師を呼んで対応を協議し、温冷庫の電源をオフにする。
2回目は、先日の昼食での出来事。
夏に向けてこの季節に欠かせないメニュー。
それは、冷やし中華。
その冷やし中華が、熱々の方に入っていた。
すぐに温冷庫の電源をオフにして、数人の職員の手で冷やし中華を冷たい方に移動させる。
実際に食べた者として、冷えきれない冷やし中華がメチャクチャ不味い。
熱々のトマト、熱々のキュウリ、熱々の錦糸卵は気持ち悪い。
アツアツの麺としょうゆダレは合わない。
むせながらすする。
さすがに、食べきれずに半分以上残すこととなってしまった。
以上、2つの事件が起こった背景は簡単。
温冷庫に食事を入れた調理員は2回ともミャンマー人。
日本人ではない。
外部委託の業者がミャンマー人を積極的に採用している。
わが施設に派遣されているミャンマー人は若い男性の2人。
1人はすぐに日本語をマスターし、来日して3か月で日常会話ができるようになる。
もう1人の男性は大変個性的でLGBT。
ミャンマーという国は大変不安定な国。
日本語が分かる男性からの話では、家族全員、そして多くの友人を戦争で亡くしたそうだ。
2人とも大変真面目で傍から見ていていても、しっかりと働いている。
だから、2人を責めるつもりはない。
ただ、外部委託業者には、ぜひ改善してほしい。
ミャンマー人2人組だけで調理し、配膳するシフトを避けてほしい。
もし、1人でも日本人の調理師がいたら、絶対にこのようなミスは発生しなかったと思う。
ちらし寿司事件、冷やし中華事件と2回は大目に見ることにする。
しかし、3回目の珍事件が発生したら、昼食代金を返還請求したい。
まあ、今回のブログのネタになったことは良かったと思う。