管理会社から我々が所有する物件で唯一の空室となる部屋の退去立ち合いが終わったとの連絡を受ける。
その原状回復工事の見積書が送られてくる。
見積書を見て、大家側(オーナー)の負担額がメチャクチャ高くてビックリする。
何と¥160,230円。
この部屋の賃料の3か月分以上の金額。
戸建てや大きな部屋だったら分かるが、この部屋は2K。
しかも、退去した入居者は、たった1年しか入居していない。
不信感を抱いたのには、もう1つの理由がある。
それは、このアパートの全く同じつくりの真下の部屋が1か月前半月前に退去(現在入居中)したが、その原状回復工事額が約8万円だったこと。
今回の見積もりはその実に2倍となっている。
どれだけ前の入居者が汚したことかと想像してしまう。
2つの見積書を並べて比較検討する。
すると、ある2つの事実が判明する。
1つ目は、DKの床CF張替え工事費用(¥45,500円)の負担先が異なっていること。
前回は入居者が100%負担しているが、今回は全て大家負担となっている。
もう1つは、キッチン・レンジフードの交換代(¥50,000円)が含まれていること。
室内クリーニングだけでよいのではないかと勘繰ってしまう。
この2点だけで約10万円。
そこで、管理会社の担当者に入電し、数日後に担当者立ち合いで実際に部屋を確認させてもらうことにする。
本当なら今現在は繁忙期のため、早く原状回復工事をやってもらいたいという気持ちがある。
しかし、金額が高すぎて払いたくないという気持ちがせめぎ合う。
管理会社の担当者と待ち合わせる。
担当:「前回の原状回復工事は2022年に行われています。」
私:「確かに、DKの床クロスは色々な箇所で凹みがありますね。床クロスの貼り換えはお願いします。ただし、DKと洗面台の天井クロスの貼り換えは止めましょう。」
担当:「(天井クロスの)はがれている箇所はこちらの方で補修します。」
私:「キッチン・レンジフードの交換も今回は見合わます。ぜひ、クリーニングで対応していただきたいと思います。次回の退去時に交換を考えようと思います。」
担当:「承知しました。」
私:「それ以外の畳の表替え、浴室のカビ取り、固定具の不具合についての工事はお願いします。」
担当者との打ち合わせは約10分で終了。
先月から担当者が代わる。
その新しい担当者に、我々の事情を切々と訴える。
主な内容は、地主大家のような余裕資金が贅沢にあるのでなく、莫大な借金を抱えながら経営していることを打ち明ける。
何はともあれ、この打ち合わせで3項目が削られた。
合計して¥68,000円が浮く。
したがって、当初の16万円から¥94,030円となる。
これだと賃料の2か月分以内に収まる。
次回退去時にはDKの床クロスの貼り換えは行わず、キッチン・レンジフードの交換をしようと思う。
今回の教訓は、原状回復を管理会社に全て丸投げするのではなく、実際に自分の目で見て確かめること。
※今回の物件の写真が無くてスミマセン。撮り忘れてしまいました。
物件を購入した当初はしっかりと自分の目で確かめていた。
しかし、物件が増えていくにしたがって、管理会社に任せっきりになっていたことを猛省する。
今日の格言は『初心忘るべからず』。
とはいえ、わざわざ朝早くから、我々に付き合ってくれた管理会社の担当者に感謝して、物件を後にする。
あとは原状回復工事が終わって、1日も早く入居が決まることを祈るのみ。
念願の数年ぶりの所有物件全て満室が目の前に迫る。