この時を首を長くして待ちわびてきた。
それは東洋大学野球部が東都大学2部リーグで見事優勝を果たす。
非常に残念だったのは直接応援できなかったこと。
副業の福祉施設の勤務日と重なってしまったためだ。
泣く泣くネットでの応援。
今季の2部リーグは混沌としていた。
優勝した東洋大も、終わってみれば9勝5敗。
他大学も負け数が多いため、週ごとに首位が入れ替わる目まぐるしい展開。
お互い名門校同士の戦いの舞台がUDトラックス上尾スタジアム(上尾球場)とは寂しい。(これが戦国東都と言われるゆえんか
)
駒沢大学としても、今春まで1部リーグで戦ってきた意地がある。
以前にもお伝えしたが、東洋大学から2人の選手がドラフト会議で選出された。
1人目が、千葉ロッテマリーンズから3位指名された一條力真投手(常総学院高)。
2人目は、ソフトバンクホークスから6位指名された岩崎峻典投手(履正社高)。
話を試合に戻す。
この2人にとってもこの試合はリーグ戦の最後の戦い。
先発は岩崎投手。
初回の先頭打者にいきなり、3塁打を打たれる。
動揺したのか、次の打者にデッドボールを当てる。
1死を取るも4番打者にセンター前ヒットを打たれ、2点を奪われる。
岩崎投手はこの回で降板。
2番手投手は来年のエース候補、島田峻也選手(3年:木更津総合高)。
次期エースらしく、2回から8回まで点を与えない。
その間、東洋大は1点を返し、1点差に迫る。
しかし、9回表にソロホームランを打たれ、1対3と突き放される。
このホームランで完全に流れは駒沢大学。
迎えた9回裏の東洋大の攻撃。
4番打者の池田彪我選手(3年:三重高)が意地のソロホームランを放ち、1点差に詰め寄る。
しかし、5、6番打者が打ち取られてしまい、2死ランナーなしの敗戦濃厚。
次の打者が打ち取られたらゲームセット、もう後がない状態。
ここで花田旭選手(3年:大阪桐蔭高)が、ファールで粘った後にホームランを放つ。
土壇場の場面で試合を振り出し(3対3)に戻す。
<9月11日 対 拓殖大学戦より引用>
延長戦はタイブレーク方式。(無死2、3塁からの継続打者)
ここで満を持して登場したのが、千葉ロッテマリーンズから3位指名された一條力真投手(4年:常総学院高)。
10回、11回を0点で抑え、東洋打線の奮起を待つ。
そして迎えた11回裏の攻撃。
2死満塁の場面で、9回にホームランを放った花田選手を迎える。
三遊間に放たれた当たりが内野安打となる。
劇的なサヨナラ勝ちをおさめる。
この日のMVPは1本塁打、サヨナラヒットを放った花田旭選手。
それに続くのは2イニングのタイブレークを0点で抑えた一條投手。
一方、この試合では1イニングで降板し、悔しい思いをした岩崎投手。
ぜひ、入れ替え戦では、気持ちを切り替えて素晴らしいピッチングを期待している。
打撃陣では、池田彪我、花田旭の両選手に期待。
振り返ってみると、私が今季観戦した試合で2人が同じような場面でホームランを放った試合がある。
それは9月11日の拓殖大学の2回戦。
この時も今回と同じように1対3と敗戦濃厚で迎えた9回裏。
この時は順番が逆で花田選手、池田選手の順でそれぞれソロホームランを放つ。
花田選手は、きれいな放物線を描くホームラン。
池田選手は、力強い弾丸ホームラン。
いよいよ11月26日から行われる入れ替え戦(神宮球場)に臨む。
対戦相手は東京農業大学(1部6位)。
ぜひ、入れ替え戦では投打がかみ合って1部昇格をもぎ取ってほしい。