副業の福祉施設での会議での話の中で、前々から違和感を持っていることがある。
会議とはいっても職員会議ではなく、利用者の支援に関するもの。
その会議で司会役の主任から頻繁に発せられるワードが『課題』。
以下にほんの一例を示す。
主任:「〇〇さん(利用者)の昼夜逆転している生活が課題です。」
主任:「他の利用者に対する他害(危害を加えること)が課題です。」
主任:「職員に対して、過度に水を要求することも課題に挙げられます。」
その都度、私は心の中で突っ込む。
私:「それって、課題じゃなくて、問題じゃないの」
モヤモヤしていても仕方がない。
そこで、課題と問題の違いについてはっきりさせるため、色々調べてみる。
ビジネス用語における問題と課題についての解説はたくさん出てくるが、これっていう決定打は見つからない。
もうすこし、深く調べていくと、分かりやすい事例を踏まえた解説にたどり着く。
問題・・・解決心ければいけない事柄や事象。
課題・・・問題を細かく分析したものが課題。
具体例)
問題:「他の人に危害を加える」
課題①:「気持ちが不安定」
課題②:「睡眠不足」
課題③:「体調不良」
要は、本来の姿とのギャップの状態や事象が『問題』。
その問題を解決するための手立てや道筋が『課題』。
もう一度振り返り、前述した主任の言葉の答え合わせをすると、課題ではなく、『問題』だった。
主任の肩をもつとするならば、『問題』というよりも『課題』といった方がニュアンスが柔らかい。
また、「そんなの言葉遊びだよ。どっちだっていいよ。」と笑い飛ばされるかもしれない。
ただ、貴重な時間を使った支援に関する会議での議論。
用語の使い方が間違っているということは、支援だって・・・。
やっぱり、議論するからにはそれなりに、しっかりとした勉強や下準備が必要だと思う。
上記のことを他の福祉施設で主任を経験した職員に聞いてみた。
私:「我々の会議のレベルは、他の施設と比べてどうですか?」
職員:「まあ、普通だと思いますよ。酷いところは『雑談』をしているようなところもありますから。」
私:「・・・」
また、先日の施設長との話を思い出す。
施設長:「圧倒的に基礎学力が低いですから・・・」
結論として、今回書いた内容は施設長以外の他の職員には話さないでおこうと思う。