副業で働く福祉施設の話。
先週までに新型コロナウイルスによるクラスター発生が終息し、約2週間ぶりに通常業務に戻る。
私はⅠ型糖尿病という持病を持っているため、利用者と直接接する業務を外れる。
主に、洗濯・掃除・食事準備・夜勤業務の一部代行を行ってきた。
分かりやすく言うと、裏方さんの仕事。
そのために今回、当事者とは違った冷静な視点で職員の動きを見ることができた。
クラスター発生は、今年に入って2度目のこと。
2度目であることも恥ずかしいが、このままでは年内にもう1回クラスターを発生させてしまうのではないかと危惧している。
それは、職員が前回の教訓を全く生かしていないからだ。
以下に、今回私自身が『えっ』と感じたことを3つ挙げる。
※ ⇒は私なりの改善策を述べる。
<疑問に感じた出来事と改善策>
① 感染した利用者の直接支援を行った直後の女性職員と管理者が至近距離で、マスクのみの状態で大きな声で話し合っている。
⇒内線電話を使う。百歩譲って、フェイスシールドを着用して話をする。
② 自宅から戻った利用者を清潔を保つ共通ルームで居続けさせ、その後、その利用者のコロナ陽性が判明する。
⇒清潔に保つ共通ルームに居させたことが問題。百歩譲って共通ルームに居させたいなら、簡易検査を行うべきだ。陽性と判明した段階で、この共通ルームが清潔でなくってしまったという残念な事実。
③ 隔離中の女性利用者たちを清潔を保つべき共通ルームを通って入浴させた。それも、我々男性職員が知らないところで決まっていた。
⇒入浴させるのは仕方がない。しかし、そのスペースを通る際は全職員に伝え、細心の注意を払ってほしかった。
我々のような入所施設はどうしても毎日の生活に追われてしまうため、何かを実践しても、検証、改善しようとしない。
要は、PDCAサイクルを回していない。
個人的に『PDCAサイクル』はハッキリって、好きではない。
前職の公務員ではこのPDCAサイクルを回すことが目的となっていた気がする。
我が会社のような1人社長(社員は妻のみ)の中小企業は、即断即決で物事を推し進める。
実践して失敗したら、次のコトを実践していく。これをひたすら繰り返す。
実践(Do)→実践(Do)→実践(Do)→実践(Do)・・・。
このメリットは、モノごとがスピーディに進む。
ただし、デメリットとしては失敗したり、間違っていたりしたら、全ての責任が直接私にふりかかる。(仕方がないこと)
話を戻すと、それなりの規模の集団組織(福祉施設)はPDCAサイクルを回すべき。
検証し(Check)、改善(Action)が我が福祉施設では必要。
それをしていないから、半年に2回もクラスターを発生させてしまったといえる。
4月から新施設長を迎えたが、この施設長もいろいろ感じたり、思ったりすることがあるはず。
もし機会があったら、このことを進言してみようと思う。