昼休み休憩中、職場の女性職員から相談を受ける。
その内容は、市場に出ている中古戸建てを購入するかどうか。
まずは、簡単にその女性職員とその家族について触れておく。
彼女と私は同じ年。(同級生)
現在、2度目の結婚相手の旦那さんとマンションで2人暮らしをしていた。
コトが動いたのは、前の夫との間で生まれた現在30才の長男の件。
今年に入って離婚する。
彼は高校中退後、内装職人として働き、3人の子どもがいる。
上が小学校5年生、真ん中が小学校3年生、一番下が小学校1年生。
離婚協議の末、長男が親権をもつ。
そこで、長男は子ども3人を連れて、母親のマンションで生活している。
幸いなことに、同僚の職員の夫も同居することに理解を示してくれる。
しかし、さすがに5人が生活する状況は厳しい。
そこで、現状を打破すべく、賃貸アパート、マンション、戸建て等を探す。
そんな中、職員は気になった中古戸建てを見つける。
<中古戸建ての概要>
・価格:1,100万円。
・間取り:4LDK。
・建物面積:110㎡。
・土地面積:200㎡。
・築年数:39年。
・木造2階建て。
・引渡し要相談。
早速、その職員家族は内覧に行く。
職員:「大規模にリフォームをしたようで、家の中は築39年とは思えないくらいキレイだった。ただ、車の出入り部分が狭くて。」
私:「内覧、お疲れ様でした。私も接道が凄く心配です。家族でしっかりと話し合って決めてください。」
私からは色々とアドバイスしたいところだが、以下の2点だけはしっかりと確認してほしいと伝える。
<確認事項>
・接道状況:私道接面2m。
⇒・私道負担を含めて、私道がどのような権利になっているか。
・建て替え、売却、大規模リフォーム、用途変更等がある場合、私道が自由に使えるか?
・実測して本当に2mあるかを計測する。
・境界確定協議書を作成。
⇒隣地境界について、接する住人と確認し署名捺印をもらう。
色々アドバイスしたいと前置きしたが、以下に本音を吐露する。
本音1)購入するのではなく、賃貸がよい。
⇒現在、小学生の子供たちのライフスタイルが変化する。
その時々で住居を変えられるためには賃貸物件の方がいい。
本音2)購入する場合は大規模な改築を含めて『住宅ローン』を使う。
⇒手元資金は確保し、自治体の補助金等も活用して、住宅ローンを使うのがよい。
この職員のような複雑な家族構成の場合、いつ何時もめ事が起こるか分からない。
したがって、購入するのではなく、賃貸物件で様子見がいいと思う。
また、一般的に『ローンは悪い』というイメージがある。
しかし、少なくとも住宅ローンに関しては、そうではない。
手元資金はしっかりと残しておいて、借りられるものは借りた方がいい。
まずは、物件に関しての最低限確認するべきことだけは、しっかりと伝えたい。
もし、この続きがあるときは報告しようと思う。
乞うご期待。