今日は待ちに待った日。
それは、信金から借りている物件のローン残債の全額返済をする日。
普通は、せっかく借りたことを『何をバカなことをするんだ!』とお𠮟りを受けること。
余剰資金があるならば、それを手元に置いて、ローンは借りておくべきだと言われるだろう。
しかし、我々にとっては事情が少し異なる。
この物件に関してのローンは法人ではなく、個人での借り入れとなっている。
遡れは、この物件は自身が公務員を辞めた直後に購入したもの。
簡単に言うと、公務員の退職金を頭金にして、大リフォームとして、その全てをつぎ込む。
この物件を購入後に会社(法人)を設立した。
したがって、この物件に関しては、個人での借り入れとなっている。
会社の帳簿に反映せず、個人の口座から約14万円/月の返済は、ボディブローのようにジワジワとダメージを受ける。
そこで、昨年度末から信金の担当者にはこの物件に関しての残債を返済したいと申し入れる。
当然、金融機関にとって、全額返済されることはもの凄く嫌なこと。
3月末に担当者との話し合いで折り合いがつく。
担当:「社長(私)のお気持ちは分かりました。ただ、我々の事情ではありますが、7月まで待ってもらえますか?」
私:「我々が無理を言っていること承知しています。では7月までお待ちします。」
担当:「ありがとうございます。」
いよいよ待ちに待った返済手続きのため、信金に行く。
担当:「ここまで待っていただき、大変ありがとうございました。1つご報告したいことがあります。この物件には、会社の共同担保として紐づけられていることが分かりました。」
私:「えっ、そんなことは聞いていません。いつ紐づけられたのでしょうか」
担当:「私もその辺の事情が分かりません。私からもできる限り、外れるように努力いたします。」
とりあえず、返済のための手続きを一通り済ませ、信金を後にする。
自宅に戻って、妻と話し合う。
妻:「えっ、紐づけられているなんて聞いてないよ。それじゃあ、返済する意味がないよ。」
私:「その通り。権利が外れなければ返済の意味がない。もう一度、(担当者と)話してみる。」
担当者に入電する。
私:「先ほどはありがとうございました。妻とも話したのですが、担保が外れなければ我々としては意味がありません。」
担当:「それは全くおっしゃる通りです。あくまでも個人的な感想ですが、恐らく外れると思います。」
私:「そうですか、でも我々としては、外れることがはっきり分かってから返済としたいです。そのため、もう1か月待ちたいと思いますので、それまでに回答いただきたいです。」
担当:「承知しました。大変ご迷惑をおかけしてスミマセン。では、7月1日の返済は白紙として、8月の返済に向けて動きたいと思います。」
私:「それでお願いします。ご連絡をお待ちしております。」
まあ、1か月分の利息を余計に支払うことは我慢しよう。
それよりも、担保が外れることが優先される。
それにしても、共同担保が設定されていたことは寝耳に水。
いつかは知るべきこと。
早いうちに知れて良かったと思うと自分に言い聞かせる。
以前もそうだったが、全額返済する時は色々とエネルギーを使うものだとあらためて感じる。
全額返済できる楽しみもあと1か月、我慢しようと思う。