地元地銀のシンクタンクが発行している『静岡経済研究所 調査月報 5月号』に目を通すとある記事に目がクギ付けになる。
それは、研究所の研究員によるコラム。
気になる最大の理由は、自身が2~3回/週の割合でジョギングを日課にしていることに関係するから。
早速、記事の内容を見ていく。
タイトル『“ウォラン”がもたらす経済効果』
『ウォラン』とは、筆者の造語で『ウォーキング+ランニング』を略したもの。
昨今の健康ニーズの高まりや、アクティブシニアの増加により、多くの人々がウォーキングやランニングを楽しんでいる。
我々が住む静岡県で開催される、静岡マラソンでは1万人以上が参加する一大イベントとなっている。
このようなイベントに参加しなくても、ウォーキング人口は全国で5,000万人(2022年)とも言われている。
<ウォランの楽しみ方>
・ウォーキング
・ジョギング
・ランニング
・マラソン
・ウォークラリー
・オリエンテーリング
・ノルディックウォーク
・登山
・ハイキング
・トレッキング
・クロスカントリー
・アドベンチャーゲーム
筆者はこれらの『ウォラン』は大きな経済効果をもたらす可能性があると言う。
一見すると、自分の足で歩いたり、走ったりするだけのため、お金がかからないように見える。
しかし、シューズ、ウェアなどの衣装から始まり、交通費、食事代、お土産購入などの出費がある。
これらのニーズに応えるために、企業やSNSでも努力を惜しまない。
<人気企画の一例>
・JR東海の「さわやかウォーキング」は参加人数が600万人を突破している。
・登山アプリ「YAMAP(ヤマップ)」はダウンロード数が400万件を超えた。
筆者は以下のようにまとめている。
<筆者の主張>
・静岡県は富士山の景観や晴天率の高さなどから、ウォランのメッカになる可能性を十分に秘めている。
・県内の経営者にもウォラン関連を趣味にしている人が一定数いるため、関心も高いはず。
・今後、ウォランによる経済活性化の可能性を調査していきたい。
ここから私見を述べる。
そもそも、ウォランを楽しむアクティブシニア層は時間的、経済的に余裕がある割合が非常に高いと考えられる。
したがって、興味関心があることやワクワクすることに対しての出費はいとわない。
これらの人々をターゲットにする企画や販売等は、これからもうなぎ登りだと思う。
筆者が言うように、静岡県内は山あり、海あり、川(河)ありの自然環境資源が豊富。
自身が住む場所にも、半日・日帰りで山登り(ハイキング)が楽しめるエリアが多数存在する。
せっかちな性格の私にとっては、非常に嬉しい。
<自宅から半日、日帰りができるスポット>
・愛鷹山(沼津、長泉)
・城山・葛城山・発端丈山(伊豆三山)
・金時山(神奈川・静岡の県境)
・天城山縦走(伊豆)
・沼津アルプス
問題は、それらのエリアが人気スポットとしてあまり広く認知されていない点だ。
そこで、県内の経済効果を高めるという視点で、もっとSNS上でアピールしたり、企画を立てたりしてもいいのではないだろうか。
ただし、私個人的には、大勢の人々でごった返してしまうのはあまり嬉しくない。(スミマセン
)
県民性として、静岡人は商売が下手と言われている。
大げさにアピールしたり、グイグイ他人を押しのけたりするのが苦手。
裏を返せば、穏やかで争いごとを好まない人間性とも言える。(負け惜しみ)
ただ、インバウンドで富士山が注目されている昨今、国籍を問わずに、もっと静岡の良さを広めることは色々な意味で大事だと思う。
ジョギング、山歩きを趣味としてる私ができることは、本ブログで静岡の豊かな自然を知ってもらうことぐらい。
私も筆者が主張する『ウォラン』は、やり方次第によって大きな経済効果を生み出す可能性は十分にあると思う。