先日、父が入院したとの連絡を受ける。
最初はビックリしたが、その事情を聞いてホッとする。
看護師の妹によると『食欲不振が続き、下痢が止まらないため、脱水症状を起こしていた』とのこと。
かかりつけの病院に通院し、そのまま入院した。
父も今年で81才。
最近は坐骨神経痛で悩んでいた。
5月の連休頃から食欲がなくなって、体重が減少したようだ。
そこで、副業の福祉施設の公休日を利用して見舞いに行く。
母親も連絡し一緒に行くことにする。
お見舞いのルールが厳しいと母親から言われる。
時間は午後2時~5時までの3時間。
そのうち、30分だけの面会。
しかも、近親者だけ。
友人、会社関係などは禁止。
コロナ禍の全面禁止から解禁されたとはいえ、ルールはまだまだ厳しい。
当日、母親を迎えに行って、午後2時30分ごろに病院に到着。
入院棟の3階までエレベータを使う。
病室は6人部屋で現在5人が入院中。
声をかけ、カーテンを開けると父はベッドに座っている。
英語の勉強が好きな父は英語の本を読んでいた。
私:「調子はどう」
父:「凄く楽になって、むしろお腹が空いているよ。早ければ来週、退院できるって話。」
私:「それはよかった。坐骨神経痛の方はどう」
父:「腰は全く痛くないんだけれども、ふくらはぎが痛むんだよ。しびれるといった感じ。昨日からリハビリの一環で、病棟を一周歩いているよ。」
私:「それはよかった。ところで、先週、東都大学野球を観に行ったんだよ。その時、ガイドブックを買ったから、暇なときに読んで。」
先日、太田スタジアムで、東洋大学 対 拓殖大学3回戦を観戦した際に、入口で『東都大学オフィシャルガイドブック』¥1,200円(税込)を購入した。
父は大変喜んでくれた。
父:「(持ってきてもらった)本を読み終えたから、凄くうれしいよ。ところで、東洋大の調子はどう?」
私:「現在、東農大が勝点3で首位だけど、東洋大は勝点2でピタッとくっついている。それに、前週に東農大に先勝していて、あと1勝すると勝点がとれるんだよ。まずは、今週に試合がある専修大学に連勝して、来週行われる東農大戦に臨みたいね。」
父:「それは楽しみだ。」
どうやら、入院してから新聞を読んでいなかったから情報が入らなかったようだ。
雑談をしていたら、あっという間に30分となる。
面会カードを記入したナースステーションでストップウォッチを手渡される。
残り3分と表示されている。
私:「もう少しの辛抱だから、頑張って。」
父:「わざわざ(見舞いに)来てくれてありがとう。」
母親と病院を後にする。
特にどこが悪い(病気)ということではなかったのでホッとする。
食欲はだいぶ戻り、父曰く「常にお腹が空いている」とのことだったことも安心材料。
ただ、下痢が止まらないことが気にはなる。
これから梅雨時期に入り、高齢者は知らず知らずのうちに熱中症になっているとも聞く。
父には病院でしっかりと体調を回復してもらいたいと心から願う。
母を家に送った際に、
私:「退院する時も教えてね。都合が付けば手伝うことがもできるから。」
母:「ありがとう。その時はお願いするよ。」
まずは、お見舞いに行け、父の元気そうな顔を見えてホッとする。
考えてみれば、私も51才。
30才違いの父はもう、80才を超えている。
退院したら、小まめに実家にも顔を出そうと思いながら帰途につく。