東都大学野球2部リーグ観戦に行く計画を立てる。
我が応援する東洋大学(父の母校)は、現在2部リーグで戦っている。
1部リーグは学生野球の聖地、『神宮球場』で試合を行う。
一方、2部リーグは首都圏の地方球場を転戦する。
今回の会場は、太田スタジアム。
この球場に足を運ぶのは2年ぶり。
私の記憶が確かならば、昨年ドラフト1位指名された細野晴希投手(日ハム)は、この球場で投げたことがない。
前監督の杉本泰彦氏が指揮官として采配を振るっていた時に観戦した記憶がある。
この日は、第3試合(午後2時試合開始予定)のため、自宅を出発したのは正午ころ。
東海道本線に乗り、川崎駅で乗り換え、大森駅に到着。
ここから徒歩で会場に向かう。
今まで気づかなかったが、その途中に平和島公園があり、少し散策する。
すぐ近くの幹線道路を大型トラックがひっきりなしに往来しているが、この公園内は静寂に包まれている。
ほとんど人をみかけない。
まるで、神宮外苑の中を歩いているような錯覚に陥る。
公園の向かいには、平和島競艇に向かう道路が伸びている。
キレイに区画されていて、この周辺のエリアは埋立地であることが容易に想像がつく。
大森駅を徒歩で出発して約40分で太田スタジアムに到着。
第2試合が延長戦までもつれたため、試合開始が大幅に過ぎる。
試合直前には、乾真大コーチによる投手陣のノックが行われている。
乾コーチが豪華な投手陣をまとめている。
今日も、投手陣に期待したい。
午後4時前にプレイボール。
対戦相手は拓殖大学。
前回、駒澤球場で第1回戦を観戦している相手チーム。
高校野球界のレジェンド、馬淵史郎監督(明徳義塾高)の息子さんが指揮を執っている。
ここからは試合展開を解説していく。
まず、東洋大の先攻で、先頭打者の里飛鳥外野手(4年:浦和学院高)の2塁打が飛び出し、4番打者、池田彪我選手(3年:三重高)の犠牲フライで1点を先制する。
東洋大の先発投手は、島田舜也選手(3年:木更津総合高)。
前回の拓大戦でも好投している。
この日も快調な滑り出し。
ただ、3回裏に相手左打者の力ない当たりが、強風に乗ってスタンドイン。
これで1対1の同点となる。
島田投手は気持ちを切らすことく、その後は得点を与えない。
すると、待ちに待った東洋大打線が火を噴く。
5回には宮下朝陽内野手(3年:北海高)が3塁打を放ち、相手投手の暴投で2点目を挙げる。
6回には、馬場涼輔内野手(2年:九州学院高)が四球で出塁し、里外野手がヒットで続き、花田旭外野手(3年:大阪桐蔭高)がタイムリー2ベースヒットで1点を追加。宮下選手が四球で出塁し、2死満塁。4番打者の池田選手がレフトにタイムリーヒットで2点、この回3点を挙げる。
先発の島田投手は6イニングでマウンド降り、その後、細かい継投となる。
2番手は、柿本晟弥投手(4年:東洋大姫路高)。
ここで太田スタジアムのナイターが点灯する。
ライト側の奥にある巨大な物流倉庫が遠近感を狂わせる。
8回は、佐伯成優投手(4年:高岡一高)がマウンドに上がる。
グローブの方の左手の動きが独特。
ラストは東洋大の絶対的エース、岩崎峻典選手(4年:履正社高)が登場。
四球で出塁を許すも、ダブルプレーで切り抜ける。
相手の拓殖大学も2点を挙げて追いすがるが、5対3でゲームセット。
1度もリードを許さなかったこともあり、点差以上に余裕のある勝ち方。
東洋大は完璧な投手リレー。
そして、打撃陣も上位打線を中心に好調をキープしている。
時計を見ると午後7時。
まだ明るさが残っている。
東洋大応援席には、久々に多くの控え選手とチアリーダーの姿が見える。
公式戦は、こうでなくっちゃと思う。
さあいよいよ、2部リーグ優勝に向けて大詰め。
首位は勝点3点の東京農業大学。
東洋大は勝点2点でピッタリとくっつく。
来週は現在3位の専修大学との対戦。
専修大学に連勝し、最後の東京農業大学戦で勝って優勝してもらいたい。
幸いなことに、東洋大の状態は投手陣、打撃陣共に好調。
この調子のまま、来週からの終盤戦に臨んでもらいたい。
自宅に到着するのは、深夜になってしまう。
まあ、勝利をものにしたから、心は晴れやか。
明日は副業の福祉施設での勤務だが、支障はない。
心地よい疲れと共に、大森駅に向かって歩き進める。