昨年購入したマンションの話。
先週、消防署から消防点検を行うとの連絡が入る。
(オーナーが)立ち会う必要もないし、室内に入ることもないと言う。
点検した結果は、近日中に会社宛てに郵送するとのこと。
消防点検が入ることについて、妻と話し合う。
私:「もし、『防火扉(1、2、3階の3つ)を交換しなさい』って言われたらどうしよう」
妻:「今、会社にそれを交換するだけのお金がないよね。2~3年かけて修繕する計画だと言うしかないね。」
私:「ない袖は振れないからね。」
妻:「来年は課税業者になるから、防火扉交換以外の故障個所は修繕しよう。」
私:「そうだね。」
妻:「倒産防止共済に掛けたお金が3年後に解約できるから、その時に防火扉について考えよう。」
上記のような会話をしていると、消防署から点検結果の通知が届く。
恐る恐る封筒を開ける。
すると、封筒には3枚入っている。
<封筒に入っていたもの>
① 立入検査結果通知書。
② 防火対象物使用開始(変更)届出書。(表・裏)
③ 改善報告(計画)書。
① 立入検査結果通知書の中に<指導事項>が書かれているは以下の2点。
1 所有者は、防火対象物使用届出書を消防長または消防署長に届け出ること。
2 1階及び2階の廊下に置いてある自転車(1階:2台、2階1台)は、非難障害となるため早急に撤去すること。
はっきり言って、拍子抜けした。
様々な箇所の指摘を受けると思っていた。
特に、防火扉については戦々恐々としていた。
しかし、我々が危惧していたことには全く触れていない。
まず、内廊下に置いてある自転車3台の撤去のために動く。
その日のうちに、管理会社の担当者に連絡し、対象の入居者に自転車の移動のお願いするように依頼する。
すぐに、担当者が動いてくれる。
次に、②の防火対象物使用開始(変更)届出書。(表・裏)を記入する。
敷地面積、建築面積、延面積は、売買契約書を見て書くことができる。
建築確認年月日、建築確認番号は、建築確認書を見ながら記入する。
ただ、裏面の『消防用設備等の概要』はよく分からない。
消火設備に関しては、昨年の段階で各階に1個ずつ、計3個の消火器を設置したので、その旨を記入する。
『不明な点は空欄で提出時に確認してください』との付箋があったので、それ以外はそのまま空欄とする。
最後に、③ 改善報告(計画)書を作成する。
自転車に関しては、『管理会社を通して、対象入居者に対して自転車の移動をお願いした』と記入する。
会社名、住所、代表社員名、連絡先、会社の実印を押して完成。
翌日、提出するために消防署を訪ねる。
妻から以下のことを厳命される。
妻:「余計なことはしゃべらないようにして。墓穴を掘っちゃうから。」
私:「分かった。」
対応した職員は、30代前半の男性消防士。
すぐにマンション名が書かれたファイルを取り出してくる。
心の中で叫んでしまった。
私:(えっ、しっかりと我がマンションがファイリングされている。)
消防士は一通りの書類を確認した後、入念に改善報告書を読み込んでいる。
最後に、図面を提出しようと知ると、
消防士:「建築した時と比べて変更点はありますか?」
私:「昨年購入したため、建築当時のことは分かりませんが、変更はないと思います。」
消防士:「そうですか。では、図面の提出は必要ありません。これで終わりです。ご足労いただき、ありがとございました。」
私:「こちらこそ、ありがとうございました。」
その後、この消防士は受け取った書類をファイルに綴じている。
約10分程度で消防署を後にする。
ってことは、これで消防点検は終了か
今回の届出書、自転車の移動以外の改善指導はなさそう。
防火扉や警報設備についての喫緊の修繕は必要なさそうだ。
しかし、防火扉は別として警報設備についての修繕については、来年課税業者になるので修繕しようと思う。
まずは、無事に立入検査を受けての改善報告を提出し、ホッと胸をなでおろす。