副業で働く福祉施設での話。
年度末の押し迫った3月29日、男性利用者が次々と発熱する。
前日に1泊のショートステイで利用者さんが感染源。
結果的に男性利用者の8割以上が感染する事態となる。
それに伴って、職員も数人(女性1人を含む)感染する。
私は持病の糖尿病があるため、管理者と協議して年度末から4月5日までの8日間、出勤しなかった。
解禁された4月6日以降も、入居者は隔離した状態で過ごし続ける。
私は利用者と直接かかわらない、裏方の仕事に回る。
そして先日、やっと隔離が解放され、通常の生活を迎えた。
利用者にとっても、職員にとっても、物事が年度末でストップした状態のまま。
学校で言う新任式、入学式、担任の発表をいまだにしていない。
2週間以上、施設内の狭い空間で過ごしたため、ストレスも爆発寸前。
ある男性利用者は様々なモノを破壊しまくった。
ベッド、タンス、エアコン、ゴミ箱などを素手でボコボコに壊す。
また、ある利用者は、他の利用者の尿道を確保するバルーンを引っ抜いてしまう。
やっと、解放されたことで利用者も職員もホッとする。
しかし、簡単には収まらないのが障害者たち。
モノを破壊した利用者は、通常に戻った当日に畳ベッド3台を破壊する。
担当職員が誰になるか気になって不安な気持ちの利用者は、他の利用者に他害(暴力)を加えようとしている。
やっと昨日、この施設に着任した3人の自己紹介が行われた。(新施設長と新卒職員3人の計4人)
同時に担当職員の発表も行われる。
世間では4月1日の新年度開始が、この施設では昨日から始まった感じ。
ちなみに、新施設長は私より2~3才若い。
彼がどのような方針を打ち出していくか楽しみでもある。
年度末の送別会もなければ、歓迎会もないままのスタート。
何だか、今年度も色々なことが起こりそうな予感がプンプンする。
今年度も皆様には福祉業界のネタをどんどん披露していきたい。