書店で、丹羽宇一郎氏の本を見つける。
その書籍は、『人間の器』幻冬舎新書。
このような人生訓のタイトルを見ると、ついつい見入ってしまう。
早速、購入し読み始める。
すると、すぐにあることに気づく。
思わず口に出る。
私:「この本、読んだことがある。」
そう思ったが、気を取り直して読み進める。
良書は何度読んでも良いと思い直す。
賛否あると思うが、私の好きな人物、瀬島龍三氏と同じ伊藤忠商事出身。
会長にまで登り詰めているところも同じ。
著書の中にも瀬島龍三氏とのエピソードが2つ紹介されている。
さて、2度目の読後の感想を述べる。
今回は、『人間の器』に絞って4つ紹介する。
※ ⇒以降は、私見を述べている。
1 知識や教養は『人間の器』に欠かせない、1番は読書。成長は書いたことに表れる。
⇒知識や教養を身に付ける(インプット)と共に、書いたり、話したりする(アウトプット)することも大事なこと。
世の中を見渡すと、読書さえもしていない人が多いように感じる。
また、知識や教養の吸収だけには長けて、頭でっかちになっている人もかなりいるような気がする。(毒舌でスミマセン)
2 いくつになっても、自分の生き方を変えようと努力することが人間としての器を広げる。
⇒副業の福祉施設のトップは「~べきだ。」「~するのは当然。」「今の若者は~。」という言動をよくする。
まさしく、固定概念の塊。
やはり、何歳になっても考えや生き方をアップデートする努力は必要だと再確認する。
3 損益に関わる問題などはそれが大きければ大きいほど、何くそという気持ちで強く燃えた。逆境という壁に出会した時は、自分の器を大きくする練習をさせてもらった。
⇒筆者が言う『何くそという気持ち』は、私も持ち合わせているつもり。
公務員を辞めて、路頭に迷いそうなときにこの気持ちで立ち向かった。
逆境という壁が次々に現れるのは御免だ。
しかし、いざというときは、この気持ちで今後も立ち向かっていきたいと思う。
4 悪い心を持たない人はいない。悪い感情は無理に打ち消す必要はない。『自分はまだこの程度の人間なんだ』と認識を新たにする。自分という人間を理解していくことが、多少なりとも『人間の器』を大きくする。
⇒人間というのは、しょせん弱い動物。
落ち込んだり、愚痴ったり、怒ったり、悪口を言ったりしてしまう。
筆者の言う通り、そういう場面になったら、「この程度の人間なんだ」と思うようにしていきたい。
私はまだまだ青二才。
孔子が著した論語では、『40にして惑わず』、『50にして天命を知る』とのこと。
しかし、50才を過ぎた今も迷っているし、天命などのかけらも見えない。
ただ、できることは、ありのままの自分を受け入れ、困難な壁に突き当たったら、逃げることはせず、固定概念に縛られないようにだけは心がけたいと思う。
先ほども書いたが、良書は何度読んでも良いものだとつくづく思う。